鬼灯の冷徹 反応集ぱーとわんと小話集☆

小話　彼女は獣の女王〜鬼灯〜 ページ45

ここは不喜処…

獣たちによる地獄

主に動物を捨てたり殺した者が落ちる場所


その不喜処に、ものすごい存在感の犬？がいた


美しい銀の毛並みに、涼やかな目…

爪は鋭く、亡者たちを簡単に切り裂いた


シロ「わ〜、あの犬すごいなぁー、何犬かな？」

柿助「うーん、ハスキーとか？」

ルリオ「…に、しては神々しすぎるような…」


他の犬も、その犬?が何なのか分からないようだ


夜叉一「バッカお前ら、あの方を知らねぇのか！？」


いきなり、不喜処の部長・夜叉一が声を上げた


シロ「え、何？」

夜叉一「あの方は俺たち犬の…いや獣の王、フェンリルだぞ！」

シロたち「工ーーー！！」

めっちゃ驚くシロたち

夜叉一「あ、メスだから女王か」

シロ「あ、そうなんだ」

ルリオ「だがフェンリルはEUの…なぜここに？」

??「それは私が話そう」


ふいに穏やかな声がし、そこにそのフェンリルが来た

さっと跪く夜叉一、呆然とするシロたち

そのシロたちを注意する夜叉一をなだめ、彼女は言った


貴女「私はA、EUから来た」

ルリオ「それはなぜ?」

貴女「昔、EUを一人旅していたときに、鬼灯殿に会ってな」


鬼灯は初めて見るフェンリル、

その美しさと強さに惚れ、

日本の地獄で働かないかとスカウトしてきたのだ

行くあてのなかったAは快諾し、

鬼灯に連れられここに来た


貴女「それと…私は定時で帰ることになっている」

シロ「なんで?」

貴女「鬼灯殿とのちょっとした約束があるんだ」


困ったように言うA

その「約束」は、

仕事終わりにモフモフさせてほしい、とのこと


もともと動物好きの鬼灯

Aの毛並みも見逃さず、

隙あらば仕事中にもモフろうとしてくるので、

仕事終わりに、となったのだ


話していると、亡者が一人、反抗してきた


その亡者を、鋭い爪で切り裂く

びし、と返り血がついた

震え上がるシロたちをなだめ、

そろそろ定時だ、とAは帰った

人の姿になり歩いていると、鬼灯が来た


鬼灯「Aさん…！血がついているじゃないですか！ﾁｯ誰だ付けたの」

貴女「そいつは斬った、それより洗ってくれないか」

鬼灯「はい!」


鬼灯と共に風呂に入るA

綺麗にしてもらったのち共に寝る


鬼灯「最近貴女不足です」

貴女「まったくお前は…」




今回はフェンリルな貴女
人の姿になるのは元の姿だと場所をとるからです
しかしフェンリルにメスって
いるんですかね…😅

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