検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:4,412 hit

ページ4




「肆ノ型 打ち潮!!!」


ボロボロと鬼の体が崩れていく。

…どうか、この人の命が報われますように…。


刀をそばに置き、手を合わせて祈る。何度鬼を殺してもやっぱり慣れない。

この人たちのためにも、絶対に俺と禰豆子が鬼舞辻無惨を倒さなければ。

空を見上げ、拳を力強く握る。




ふわっ



「…ん??」
なんだ、この匂い。


雨の匂いでも紛らわせられないほどの強い複雑な匂い。

絶望、困惑、混乱…。


ぐちゃぐちゃになって香ってくる。


行かなければ。強い使命感に駆られ、匂いのする方へ走り出す。


木の影に人影がみえる。

っ居た!!!…驚かせてはいけないよな。少し見ていよう。


「あっ…」と呟いて慌てて口を塞ぐその人。木に体を隠すように立ち、
顔を真っ青にして、キョロキョロと周りを見渡す。
誰もいないことを確認すると、安堵したように胸を撫で下ろした。


…何をそんなに脅えているのだろう。何かから隠れているようだ…。

その後、自身の体を確認した際に驚いたような匂いがした。

まるで状況が理解できていないかのように。


…にしても霧が濃いな。性別すら分からない。

近づいてみよう…と足を踏み出したとき、



おもむろに手を空に向かって伸ばして呟いた。


「なんでいきてんだろ、わたし。」



頭を殴られたような衝撃。

ぽつりと口からこぼれ出したであろう言葉は、俺の心に深く沈んでいく。



頭の中で色んな想いが回る。

どんな思いで今あの言葉を放った?一体どんな人生を生きてきたと言うんだ。

、違う。考えてる暇なんてない。


何とかしてあげたい。その一心で体を動かす。

急に音が鳴ったからか、その人…可愛らしい女の子は酷く驚いた様子でこちらを見た。


「っ、驚かせてすまない!!」

「なあ、君の名前はなんていうんだ??」

伍→←参



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 勘違い , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - こんばんは!とても続きが気になり、どうなるんだろうととてもわくわくする面白い作品ですね!続きが読みたいです! (2021年9月16日 23時) (レス) id: 917c4d3c4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ごりら | 作成日時:2021年4月25日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。