壱 ページ1
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先日、私はめでたく高校を卒業した。
仲が良かった友達も、皆別々の大学にいくのだそう。
…やっぱり寂しい。沢山喧嘩したけど、沢山笑った。
いっぱいふざけて、いっぱい怒られて…
「たのしかったなぁ、」
嗚呼だめだ、やっぱ泣きそう。
ズビッと鼻をすする。
ダメだ、この調子じゃ。永遠の別れじゃないんだから。
赤信号の前で足を止める。
大丈夫。働いたら上司の愚痴とか言い合おうね、なんて意味不明な約束したし。
大丈夫。大丈夫だよ。
頑張れ、私。
パァンと頬を叩いた刹那__
ドンッ
「、は」
両膝が地面とごっつんこ。
無論、ここは赤信号中の道路。
「あ゛ぁー?」
ちょ、おま、酒くっさ!!!
呑み帰りかよおめぇ!!
コンマ1秒でそんなことを思いながら急いで立ち上がった
…はず、だったんだけどなぁ。
「キャアアアアアアアアア!!!!!」
あれ、なんでだろ
からだ、うごかない
あつい
どろどろ
どろどろ
なんだか
ねむたい
ちょっとだけ
ねてしまおうか
そしたらきっと
いつもどうりのあさが
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「____次のニュースです。今日夕方、付近に住んでいる女子高生、夢香碧さんが車に轢かれて亡くなりました。警察は事故の原因を調査中です。」
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狐(プロフ) - こんばんは!とても続きが気になり、どうなるんだろうととてもわくわくする面白い作品ですね!続きが読みたいです! (2021年9月16日 23時) (レス) id: 917c4d3c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごりら | 作成日時:2021年4月25日 15時