爆豪激推しオタクがヒロアカの世界に転生したので推し活に専念する話 (ページ29)

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罠ページ29

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｢きゃぁぁぁぁっっ!!!｣

｢うわぁぁぁぁぁっ!!｣

逃げ惑う人々の悲鳴

必死にここから離れようとしている人波を見下ろしながらも、私はただ一点の場所だけを眺めていた

きっとあそこでデク達が戦っている

桃咲＿＿＿＿＿＿桃咲はどこ?

血眼になって探しているその時

見覚えのあるピンクの髪

｢＿＿＿＿＿見つけた｣

私は立ち上がり、桃咲に気づかれないよう尾行を開始する

桃咲は路地裏を迷いなく進んでいく

まるで目的地がわかっているかのように

そして、そこは恐らくデク達のところ

桃咲の後ろには複数のヒーローがいる
助けに入って手柄を立てようとしているのか

｢＿＿＿＿＿心底腹が立つ｣

必ずお前の本性を暴いてやる

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ステインが無事捕まった

最後のあの叫びにはかなりビビった

迫力が違う

覚悟が違う

俺は手汗のにじむ手を握りしめてステインとの戦いを振り返っていた

あの時、桃咲がきてくれたお陰でなんとかステインを捕らえることができた

最近、桃咲はなにかと俺の側にきては手助けをしてくれる。

重音のこともあるが、不思議なところが多い

そんな時

｢＿＿＿＿＿＿＿みなさん、お疲れでしょうが少し話があるんです｣

桃咲だった

その顔は真剣そのもの

｢実は私、この事件である罠を張ったんです｣

｢罠？｣

緑谷が首をかしげる

｢はい＿＿＿＿＿裏切り者のあぶり出しにです｣

裏切り者＿＿＿＿＿

嫌な予感がした

｢＿＿＿＿＿＿今です!!!｣

桃咲の合図と共にビルの上からなにかの衝撃音が響いた

｢＿＿＿＿＿なんだ……?｣

煙が舞う中、なにかが飛び出した

｢＿＿＿＿＿＿＿＿!!!!｣

｢か、重音君!!!??｣

煙から飛び出してきた重音は俺たちに負けないくらいボロボロだった

ところどころ出血している

｢＿＿＿＿＿あら、けっこう強力な攻撃だったはずですのに………やりますね｣

｢＿＿＿＿＿お前……の仕業……………か｣

重音は立つのもままならない

｢さて、みなさんもうお察しでしょうが、＿＿＿＿

＿＿＿＿＿彼女が裏切り者です｣

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