爆豪激推しオタクがヒロアカの世界に転生したので推し活に専念する話 (ページ25)

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シリアス展開とか聞いてないページ25

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｢＿＿＿＿＿＿やめてよ｣

自分でもびっくりするくらいに疲れたような、冷えきったような声がでた

｢そんな、根拠もない、証拠もない理由で私を追い詰めてるなら今すぐやめてくれないかな…？

大体、どうしてそんな情報をあんたがもってるの？｣

｢悪あがきですか？みっともないですよ。｣

｢そんなことどうでもいい。現状怪しいのはどう考えてもそっちでしょ｣

｢＿＿＿＿＿＿まぁ、たしかにそうですね。

なぜ私がこんな情報をもっているのか、それは個性の関係です｣

＿＿＿＿＿＿＿個性、か

｢私の個性＿＿＿＿＿『スコープ』は、知りたいと思った時間、場所で起きた出来事を覗き見できちゃうんです。｣

｢もちろん、悪用なんかしません！私は悪を正す、正義なので！｣

私が悪役ってことか、上等じゃん

ふつふつと湧き出る怒りをどうにか抑えて、話をおとなしく聞く

｢それで、私は生徒の間では詳しく話してくれなかったところを知っておきたかったので、スコープで覗き見したら＿＿＿＿＿＿｣

｢私が怪しく見えた、と｣

おかしい

私はやはり理解できなかった

こんな個性の人、原作にいないはず

私のようなイレギュラー的な存在なの？

｢しかし、私の個性にも限度があります。私の近くの場所で起きたことじゃないと、見れないんです｣

だから、ほんとうにヴィランの仲間なのかはわからないんだ

なんて都合がいい個性なんだろう

それじゃあ、逆に私がヴィランの仲間ではないって証拠もないってことだ

｢おわかりいただけましたか?これ以上、彼女の行動で被害をだしたくなかった私は、ヴィラン関係のときに、側にいた轟さんも交えてお話しておきたかったんです｣

桃咲はペコリと一礼すると、すぐさま去っていった

深い深い沈黙に落ちた私たち二人を残して