爆豪激推しオタクがヒロアカの世界に転生したので推し活に専念する話 (ページ12)

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イケメンってすげぇやページ12

｢ほう、貴様中身までイケメンとな？｣

｢?どういう意味だ｣

私達はわちゃわちゃしている廊下の端っこにいた。

目と鼻の先には紅白頭のイケメン

火傷が痛々しいけど、それがまたいい味をだしている(クラスの女子より)

じーっと私が整った顔を眺めていると、

｢……俺の顔になんかついてるか｣

私をつかんでいない方の手で自分の顔をペタペタし始めた。

｢＿＿＿＿＿ついてるよ、イケメンという名の米粒が……｣

｢俺、昼飯蕎麦のはずなんだけどな………｣

そういえば天然というふりかけもあったな

＿＿＿＿＿＿あ、こんなことしている場合ではない！

かっちゃんに抱きつかねば……

私は失礼にならない程度の強さで紅白頭の手をふりほどく。

｢＿＿ありがとう！助けてくれて！

あとお前モテるだろうからこーゆーことしちゃ勘違いされちゃうぞーー!!!気を付けてくれたまえよ！｣

｢………あ、あぁ…｣

きょとんとしている天然男にお礼を言って、私は人混みに紛れた

·

｢かっっっっちゃぁぁぁぁぁぁんっっ!!!!｣

愛しの天使の名前を叫びながら廊下を疾走

｢ｹﾞｯ｣と、嫌そうな顔をする天使

飯田君がその場を静めてくれたお陰で、やっと見つけ出すことができた！

逃げそうになるかっちゃんを目に捉えた私は数メートルある距離を一気に詰めた。

ﾄﾞｺﾞｫｯｯｯ

私とかっちゃんは勢いよく床に倒れ込んだ

いつもの天使の匂いを嗅いで、心の底から安心する。

｢＿＿＿＿＿＿おい、A……こりゃいったいなんのつもりだぁ……?｣

思い切り抱きついたかっちゃんは予想通りお怒りモードだ。

でも＿＿＿＿＿＿＿＿

｢だって仕方ないじゃん!!!警告音が鳴ったときすっごく心配したんだよ!!!???怪我してないかなぁとか!どさくさに紛れて痴漢とかされてないかなぁとか！｣

｢されてねぇよ!!!わかったら、とっとと離れやがれ!!!｣

グイグイ私を引き剥がそうとするかっちゃん

｢もう少しだけ!!!あとちょっと!!!お願いします!!!!!｣

天使の手からバチバチｨ…という音が聞こえてきたその時、

｢＿＿＿＿＿＿＿お前ら、廊下でなにやっている｣

見上げると、そこには呆れたような顔の我らが担任相澤先生がいた。

｢えぇっ、抱き、抱きついてる……!!!｣

お茶子ちゃん達クラスメイトもいる。

周囲にはちょっとした人だかりができていたのだ。

·

｢＿＿即刻職員室に二人ともこい｣