【d!】教え子達の国に行ってみた☆

☆　久しぶり ページ6

城門の所で兵士達と談笑(？)していると、奥の方から見慣れたトルコ帽の男が来た。

「...オスマン。久しぶりだな。」

そう声を掛ければ泣きそうな顔で抱きつかれ、隣にいた兵士達からは心底驚かれた。
何故だ。さっきから古い付き合いがあると言っていただろう？
というか、思いの外オスマンの力強くて笑えないんだけど。ねえ。痛いんだけど。

os「心配した。いきなり居なくなるから。」
「すまん。俺にも色々あってな。」
os「無事に帰ってきてくれたから許す。」

うん、オスマンから許されたのは良かった。良かったよ？
けどさ、そろそろ離してくれない？俺、ごっつ痛いんやけど。
そんな俺からの心のメッセージを受け取ってか、俺の事を離してくれた。
感謝。

os「そろそろ行くめう。皆に怒られちゃう。」

そう言って俺の手を引っ張って行くオスマンに「そうだな。俺も早く皆に会いたい。」と声を掛ける。
にしても、この城でかいなぁー。
絶対に迷子になる。あとでエーミール辺りにでも案内してもらうか。
そんなことを考えていれば、少し豪華で重そうな扉の前に来た。

os「ここが総統室で、皆ここに集まってるよ。開けていい？」
「嗚呼、頼む。」

返事をすると、待ってましたと言わんばかりの速さでノックをするオスマン。
そして一言。

os「入るで〜」
gr「嗚呼、いつでも入ってこい。」

グルッペンがそう言うと同時にオスマンの手によって開かれる扉。
目の前には、すごく懐かしいメンツがいた。

久しぶり、の前に―――。

「うわ、ガッチガチやんけw」

まずはこいつらの緊張を解くことからだな。
と思ったのに。

zm「先生ぇ〜;;」
sha「ふはっ、ゾム泣いてんの？写真とっとこw」
zm「お前だって泣いとる癖に！！」

圧倒的末っ子属性が泣き初めて、煽りポメラニアンも泣き初めて、気がつけば“13人”中6人が泣いている始末。
緊張を解くどころか泣き始めたこいつらにどんどんと罪悪感が募っていく。
俺、そんな顔させるために来たんじゃないんだけど。
そんな俺の思いを察してくれてか、グルッペンが皆に声を掛ける。

gr「ほら、先生も困ってるゾ。早く泣き止め。」
kn「分かってる！分かってるけど、」
「まあまあ、もっと早く会いに来なかった俺も悪いし、気が済むまで泣け。ただし、泣くのは今だけだからな！」

そう言えば、まばらに返ってくる返事。
この懐かしい感覚に俺も泣きそうになったのはここだけの話。

☆　違和感→←★　カメラから。

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