【アニメ詰め】BL短編集【男主】

〃 微r ページ3

両腕に痛みを感じ、目を覚ます。

冷たい床、 無機質な壁。
頭上に上げられた腕に目をやると、両手首に手錠が繋がれていた。

「…困ったな」

鎖は長くない。歩き回るのはおろか、一歩踏み出すのすら難しい。

ガシャガシャと鎖を鳴らしてみるも、やはり簡単に外れるようなものではないらしい。

しばらく考えていると、静かな足音が聞こえてきた。

扉の開く音がする。反射的に振り返ると、そこには思いがけない人物が立っていた。

「リ ヴァイ、さん…?」

呼びかけるも、彼は俺の言葉を無視してこちらにやってくる。

助けに来てくれたかのかもしれない。しかし、何故か俺はそう思えなかった。

「あの、リ ヴァイさん、」

もう一度名を呼んでみるが、やはり彼は答えない。
部屋に備え付けられた小さな棚を開き、
何かを取り出した。

何かしようにも両手の拘束のせいで動けないので、
俺はただその様子をじっと見守っていた。

リ ヴァイさんはこの不思議な状況に身構える俺に再び近づき、掴んでいた何かを俺の口に突っ込んだ。

駄目だ、これは飲んでしまったらいけないやつだ___

頭では理解するものの、突然の動きで身体は反射的にそれを飲み下す。

「なん、ですか………これ…ッ」

少しむせながらも尋ねる。
睡眠薬を投与して眠っている俺を殺したいだの何だのなら、俺が眠っていた頃にやっていただろう。

これは一体……

この状況と謎の液体に困惑し、
軽くパニックになってしまっている。

そして何故か、先ほどから身体がやけに熱い。
なんだか変な気分で、いつの間にか息も上がってきた。

「…どうだ?」

「どう、だって……ッ、なにが…ッ」

ここに来て初めて、リ ヴァイさんが口を開く。

「何を、飲ませて……ッ?」

折角のチャンスを逃すわけにはいかないと、
先ほどと同じ質問を繰り返す。

少しの距離を取っていた彼は、ゆらりとこちらに近付いた。

〃 r有り→←進/撃の巨人 リ/ヴァイ×男主

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