教えてアゲル。【Kei.Inoo】

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美緒『また喧嘩したの？』








『喧嘩じゃないけど、』







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美緒『なんであんたたちはすれ違ってばっかなのかなぁ？』







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あれから数日が経って。







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美緒が奢ってくれるというファミレスで、ガールズトーク。







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『だってさあっ！内緒で合コン行ったんだよ？』







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正直、まだ慧くんのことは怒ってる。







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美緒『まぁね？言いづらかったんだよ』







『嘘つかれる方が嫌だもん！』







美緒『んー、嘘はやだね』







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美緒『でもさ、お互い様じゃない？』







『お互い様？』







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美緒『だって、Aも有岡くんといたこと内緒にしてたでしょ？』







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『それは、なんか言いにくくて』







美緒『伊野尾くんと同じ理由じゃん』







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よくよく考えてみれば、慧くんと同じことしたのかなって。







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『そう………なのかなぁ？』







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美緒『…最後はAが決めることだからね？』







『うん………』







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有岡くんと会ってたことを内緒にしたのは、疑われたくなかったし、何より心配をかけたくなかったから。







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相手のことを想ってした行動。







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そう考えると、この前は完全に言い過ぎたなって反省する。







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いつも大きな心で受け止めてくれていた慧くんのことを、突き放してしまった。







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『美緒、ありがとう』







美緒『うん？………うん、』







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残り少しのレモンティーを飲み干して、外へ出る。







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カバンから携帯を取り出し、通話履歴から慧くんの名前を探す。







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『………んーと、あった！』







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”着信”をタップしようとしたとき。







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大貴『A先輩！』







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反対側の道路から、聞きなれた声が耳に入った。







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『大貴………くん、』







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