大きなわんこに懐かれました

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メンバーのメイクや着替えを待ってる間、なんだかんだで仕事が次から次へと流れてくる

逆に助かった

ドキドキしなくて済む

メンバーの準備が終わり、ゾロゾロと出てくる

最初はメンバー全員での撮影だ

チラッと見ると髪の毛もばっちりキメてオーラが倍増したミンギュが堂々と出てきた

一瞬、こちらを見て目が合って、目を奪われた

広報「かっこよすぎますねー」

その声で、呪いが解けたみたいに八ッとして、

「オーラがすごいですね...」となんとか返事をした

内緒、といった仕事がこれだったなんて。

カメラの前でスルスルと表情を変え、まぶしくて、キラキラしてる彼を見つめる

合間でメンバーと楽しそうに笑い、モグモグとお菓子を頬張り、またまぶしすぎるライトの下に行く

(なんか、すごい遠くの人だ)

すごく遠くて、今まで会ったりメッセージをやりとりした人が目の前の人と一致しない

夢かな

もともと興奮していたのもあってか、めまいを感じて、トイレに逃げ込んだ

異世界みたいに静かで涼しいトイレで、鏡に向かってしばらくボーっとする

冷たい水で顔を洗いたいけど、メイクが崩れる

手を濡らしてそのまま首に当てて冷やす

(仕事中だ、しっかりしろ！)

うし！とポーズで気合を入れてトイレを出た

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