【ハイキュー!!】真っクロに染めてやるよ【黒尾鉄朗】

the black person ＊02 ページ3

嫌です、と答えるわけにもいかず


いいですよ、と言ってしまった。




私は物を探すのは得意な方なので、すぐにボールは見つかった。




A「ありました」


黒尾「おー、さんきゅーな」




じゃあこれで、と帰ろうとしたところ


そのトサカに呼び止められる。




黒尾「お前さ、バレー部のマネージャーやんね？」




…は？




A「ごめんなさい、私帰宅部という部活に所属してるんで」



黒尾「仕事の手際とか良さそうだしさ」



な？という目で見てくる。



あーあ。

こういうタイプ１番嫌い。




A「嫌ですってば」


黒尾「理由は？」


A「あなたみたいな方が好きじゃないからです」





ここは、ばっさり切り捨てておくべき。




これなら相手も引くだろうと思っていたけど

想定外に、彼は笑い出した。



黒尾「お前マジで面白いな。

…じゃあさ、俺と勝負しようぜ？」



勝負？は？



黒尾「お前、俺の事嫌いなんだろ？

好きにさせてやるよ。

俺しか見れないようにしてやる」




この男は何を言ってるんだ。




A「ちょ、あなた何を…」



その言葉を遮るように、彼は言う。



黒尾「俺の名前は“あなた”じゃねぇ。3年5組、黒尾鉄朗だよ」



お前は？と聞いてくる。



A「1年6組の白谷 Aですが」





完全に黒尾先輩のペースに持っていかれてる。




なんなの…。





黒尾「よろしくね？」


A「よろしくされたくないんですが」




突っけんどんな態度に怒るわけでもなく


黒尾先輩は私の耳元に口を寄せて




黒尾「お前のこと、真っクロに染めてやるよ…A」




低い声で囁いた。

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