【ハイキュー!!】真っクロに染めてやるよ【黒尾鉄朗】

the black person ＊16 ページ19

「「じゃーんけーんっぽんっ！」」


灰羽「ぐあっ？！負けた！！」



A「いちごオレお願いしまーす」





教室で、リエーフとジュースじゃんけん。


もれなく勝ったんだけどね。





リエーフは今のところ３連敗。

つまり私は３連勝なわけで。






黒尾「じゃーんけーんっぽいっ！」


A「えっ？！」




咄嗟に出した私の手はパー。

黒尾先輩はグー。





黒尾「おわ、負けたわ」


A「なんですか、いきなり」





つーかそもそもなんでここにいるんですか。





黒尾「俺が負けたからなんかしてやるよ」


A「は？」


黒尾「さぁ、願い事を申せ」





いや、厨二病かよ。





んー、なんでも聞いてくれるのか…






教室をぐるりと見渡して、

私はあるものが目に入った。






A「勉強教えてくださいよ」


黒尾「は？」


A「今回のテスト、数学やばいんで」





一応３年生なんだから、多少はできるはず。





黒尾「A、数学もできねーの？！」





だっせー！と爆笑する先輩を教科書で叩く。




A「ならいーです。ハーゲン〇ッツ３個買ってください」


黒尾「ごめんってば！教えるから！」


A「あー、やっぱり不安かも」


黒尾「お前ひでーな？！」






黒尾先輩をぎろりと睨んで、

ふぅ、と息を吐く。





黒尾「まぁ教えてやるよ」



俺、理系科目できるんだぜ！

と謎の主張をする先輩に





意外ですね、とっても。



ばっさり、返しておく。





こうして

今週の日曜日、

黒尾先輩の家で勉強することが決まった。

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