the black person ＊15 ページ18
まさかと思ってディスプレイを見ると、
しばらく途絶えていた、黒尾先輩からの電話。
黒尾２世を胸にきつく抱いて、
すーはーすーはーすっすっはー
ゆっくりと深呼吸。
恐る恐る、スマホを耳に当てる。
A「もしもし…？」
黒尾「おー、出たな！」
A「出ないと思いました？」
黒尾「いや、Aなら絶対出ると思った」
どっからくるの、その自信。
バカですか、とけなしながらも
内心ちょっとだけ嬉しかったり。
そんだけ、信頼されてたのかな？
黒尾「今日はありがとな」
A「こちらこそ、ありがとうございました」
黒尾「アイツ、元気にしてる？」
A「アイツってなんのことですか？」
黒尾「ネコの人形」
A「今日取ったやつじゃないですか」
ふふ、と思わず笑いが漏れる。
先輩も、だよな、と笑った。
A「なんか、用事があったんじゃないんですか？」
黒尾「いや、特にはないな」
え？
用無しで電話かけてくるか、普通。
こういうとこは不思議に思えてくる。
黒尾「電話したかったからした」
そんな理由じゃダメか？
とか。
肝心なとこはちゃっかり疑問系。
私がダメって言えないこと知ってるのに。
そういうとこがズルいんだよ、黒尾先輩。
A「…ダメじゃないですよ」
って答えちゃう私の心は先輩の手のひらの中。
コロコロ、転がされてる。
黒尾「ほら、いいんだろ？」
たぶんドヤ顔してるんだろうな、と思うと
A「なんかムカつく」
黒尾「は？！」
A「いえ、こちらの話です」
黒尾「じゃー切るぞー」
A「黒尾先輩」
ふと、呼びかけてみる。
耳元で、ん？という低い声。
A「オトしてみてくださいよ？」
今できる、精一杯の色っぽい声で。
私だって黒尾先輩を惑わせてみせる。
先輩の、え？という声と同時に
通話終了ボタンをタップする。
なめないでくださいよ？
やられてばっかりの女じゃないんですから。
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咲良(プロフ) - やばいいいいいいいい！ (2016年2月7日 1時) (
レス) id: c30bcf16ab (このIDを非表示/違反報告)
シュール - 続編希望ですヽ(^。^)ノ (2015年7月4日 13時) (レス) id: 272bb245eb (このIDを非表示/違反報告)
M.Z - 黒尾めっちゃ好きだから 嬉しいです！ 続編もありがとうございます！ これからも頑張ってください！ (2015年4月25日 23時) (レス) id: 05f6e011bf (このIDを非表示/違反報告)
闇斗(元ライル)(プロフ) - にろちゃんの日に続編決定とか珠ちゃんマジナイス！←続編でも応援してるぜぃ！頑張れp(^_^)q (2015年3月27日 7時) (レス) id: 6f9104b965 (このIDを非表示/違反報告)
双葉 茉凜@マジェンタ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます！嬉しいです！！そして続編希望のコメ出来なくてすいません(´・ω・｀)これからも頑張ってください！！ (2015年3月26日 22時) (レス) id: 4cb71607dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠子猫 | 作成日時：2015年2月25日 6時
