今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:10,474 hit
小｜中｜大
２ ページ2
・
「寒かったっしょ、エアコンでも付けてれば良かったのに」
智「なんか独り占めみたいでできなかった」
あっためてよ、とまだ不機嫌そうにした顔が俺を見上げた。
「しゃーない、こればっかりは」
ジャケットを脱ぎ、ハンガーに掛けると智の背中に回った。
そして包み込むようにして抱きしめた。
「どう？」
智「まだわかんない」
「それもそうか」
智「うん」
体の表面が冷え切ってる。
誰も住まない部屋は凍てつくような寒さが常にあると聞くけど、ここも大して変わらないんじゃないかと思う。
俺も、智もここで暮らしてるのに。
2人が居なきゃダメみたいに、部屋が冷たくなっている。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧空 | 作成日時：2014年11月26日 2時
