検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:58,408 hit

ページ9

其れは事務所からえ帰り道の事だった。


((ドックン))


私はハッとした
この感覚には憶えがある。

嗚呼、拙い、拙い...

『非常に..拙い。』

顔を上げれば、


『あぁぁあああ...』

「鍵」だ..すれ違う人々の心臓辺りに、色とりどりに光る、鍵が見えた。


『駄目だ...速く此処から離れよう...』

私は走り出した



私は此処に居たら駄目だ。

私は何処へ行けば良い?

何処へ逃げれば良い?


*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*


『...ゲホッゴホッ..』

辿り着いたのは誰も居ない路地裏。


もう此処が何処なのかも分からない

分かったとしても、帰ることは出来ない
だってきっと、今時なら彼は家に居る筈だ。

其れは非常に拙い。


『...疲れた......』

私は其の場に座り込んだ。
場違いな眠気に襲われる。


もう、如何にでも為ってしまえ


*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*


「全く、こんな時間までご苦労だねぇ」

「アハハハハ...そうですネ..」

其れも、太宰さんが川に流されなければいい話なんだけどなぁ...

僕は半ば諦めの目を向け、溜息をついた。


「あーあー何処かに私と心中してくれそうな美人さんはいないものかなぁー。」

頭の後ろで手を組みながらそんな事を言う。

探偵社に向かって歩いていると、急に太宰さんの足が止まった。


「敦くん、」

「?、如何しました?」

「見つけたよ、心中してくれそうな美人さん」

え、

ぇぇえ?

太宰さんは路地裏の方に入って行く所だった。


「えっちょっ、待ってください!太宰さn.....え?」

太宰さんが指差す、其処には、



人が(うずくま)って居た。







ーーーーーーーーーー

遅くなって申し訳ございません。

これからもよろしくお願いします。

リクエスト等、受け付けます。

*→←番外編【七夕】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
238人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yuya(プロフ) - とても面白かったです! ちなみに芥川君って幹部じゃなくて遊撃隊隊長なんですよね (8月6日 9時) (レス) @page4 id: 97a3a2e706 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結となっていますが、もう更新はされないのでしょうか?? (2021年4月30日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
櫻色華伝(プロフ) - 芥川君が可愛すぎて・・・。更新まってます! (2020年2月20日 14時) (レス) id: 4986846a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月3日 10時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
降夜 - oh…神がここにいる…更新頑張って下さいね!ちっとずつでも、自分のペースで! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:砂糖菓子 | 作成日時:2019年6月30日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。