芥川さんのお友達。

苦い顔。 ページ18

それから、私は龍之介くんに全て話した。

勿論、異能力の事も、自分の過去の話も、嘘偽り無く、記憶の儘に話した。

未だにサングラスを外さない龍之介くんの表情は、読み取る事が出来なかったけれども。



『....これが、全部です。』

「.......そうか、」


表情は読み取れない。然し、声色はあまり機嫌が良いものとは思えないものであった。


「....帰る。」

『え、』


そう言って彼は立ち上がった。
サングラスの隙間から覗いた顔は、何故か



とても、苦しそうだった。

*☼*―――――*☼*―――――

ﾁｸ、ﾀｸ、ﾁｸ、ﾀｸ...



____「...帰る。」


そう言うと、龍之介くんは本当に帰ってしまった。


...如何して、

聞いてくれるって、言ったじゃないか。

朋友だって、そう言って何時も押し掛けてくるのは君じゃないか。

『...嫌われたのか。』

力無く、重力の儘にソファに倒れ込んだ。
口に出した言葉は思っていたよりも冷たく、心に刺さる。

...嗚呼、涙脆くなったのかな。

今日、三度目に涙が伝った。

*☼*―――――*☼*―――――

《「グッモーニン！！」》

『....何故私の携帯知っているんですか、太宰さん。』

つーかもうお昼ですよこんにゃろう。

《「美人さんの携帯番号くらい、把握しておくのが紳士の務めだからね！」》

『其れ、ストーキングって言うんですよ。』


...気分が良くないのに、うっかりツッコんでしまった。




*☼*―――――*☼*―――――

本当に申し訳ないです。少し家の都合など、個人の都合によりとても長い間更新を停止してしまっていたことに、お詫び申し上げます。

また更新を再開していこうと思いますが、未だ問題が片付いていないという事もあり、更新が滞りがちになってしまうと思います。

それでも、たくさんの人が待っていてくれたこと、本当に感謝します。嬉しかったです。

これから、改めてよろしくお願いします。

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