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ryuto
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街に流れる17時を知らせるチャイムで
今の時間を知る。
未だに肩に寄りかかった彼女に
「ごめんね、
話がなかったら、もう帰るよ。」
と伝える。
素直に身体を戻した彼女。
その目は赤くて。
俺が流したんだ。と心が痛む。
「傷つけて、ごめん。」
立ち上がって部屋を出ようとすれば
グッと強い力で腕を掴まれて
振り向くと、さっきまで座っていた彼女は
立っている。
「どうし…」
「キス。して。」
「え、」
「最後だから。」
「お願い」
掴まれたままの腕。
どうすればいいのかわからなくて
反応できない。
時が止まった、そんな瞬間に
スマホのバイブが鳴って。
「ごめん」
開けばAからの電話で。
「やっぱり、
もう中途半端なことはできないから。」
そう言って部屋を出れば
もう彼女が付いてくることはなかった。
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作者名:ちゅっきー | 作成日時:2019年7月8日 21時