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ryuto
.
「涼さん、浮気。
してますよね」
「どこからが浮気かによる
キスくらいは余裕でしてると思うよ」
「それは、浮気…ですねぇ」
はぁ
とため息をつくと
"さくちゃん"と呟いて肩を叩いてくれるガリさん。
「作間くんは、Aちゃんとはしもっちゃんをどうしたいの？」
嫌味でもなんでもない
ただ単純に質問してくる井上さんは
本当に、どちらの味方でもないようで。
「俺は、Aに幸せになってほしくて。
その相手が涼さんでもいいんです。
でも、今、涼さんが浮気してるかもって
辛そうだから。
俺はそれを助けてあげたいんです」
「龍斗くんって優しいんだね」
「Aにだけですよ」
「じゃあ、とりあえず。
俺が知ってるはしもっちゃんのこと
全部教えるね」
「え？！いいんすか？」
「ありがとうございます」
「猪狩くんには言ったけど
俺は恋愛のことに関しては
はしもっちゃんの味方でも敵でもないからさ」
.
.
「…」
「想像以上、だったかも。」
言葉も出ない俺に
話しかけてくれるガリさん。
"はしもっちゃんは
今数人の女性と繋がりがあって
食事とか服とかは勿論だけど
ブランド物買ってもらったり
たまにお小遣いも、もらってる。
多分その人たちは
はしもっちゃんが複数の人と繋がりあること
知ってて貢いでるんじゃないかな？"
ただの浮気じゃなかった。
「どうしたらいいんだろ」
"でも、Aちゃんに関しては
本当に、好きなんじゃないかな？
よく話ししてるし。
だから束縛するんでしょ"
「なんか、色々あるけど
何だかんだ2人とも両思いなんだね」
「さくちゃん…」
「しばらくは、Aには
言わないでおく。
今日はありがと」
また連絡する
とガリさんと別れて帰宅すれば
向かいのAの部屋が
今日は明るかったから。
少しだけ安心した。
.
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作者名：ちゅっきー
| 作成日時：2019年7月8日 21時
