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ついに修学旅行当日。
私の心臓は常にバクバクしている。

私は今日この日、人生初の告白を計画しています。


.

.

.


『私……ダニエルが好き…』


ジェファン君は私の言葉に十数秒考え込むような素振りを見せて、ぱっと顔を上げた。


「…じゃあだめだよ。好きなら、だめだよ。
Aちゃんだけが自分の思い封印しなきゃいけないなんてそんなのだめだよ」

『でも……』

「…あのさ、ずっと思ってたんだけど…」


目の奥に伺えるどこか物悲しそうな影に、てっきりマイナスな言葉が飛び出してくるのではないかと構えていたら、


「第三者の俺から見ると…Aちゃん脈アリな気がする」


私を励まそうと優しい嘘をついてくれたのか、それとも……


続いて耳に入った、私を舞い上がらせるには十分すぎる言葉。




"ダニエルはきっとAちゃんのこと好きだよ"


.

.

.



ジェファン君に後押しされて告白する流れになったものの、まだ覚悟が出来てなくて昨夜は全然寝られなかった。


「ね、Aちゃん」


電車に揺られながら窓の外の景色を眺めていると隣に座るユンジちゃんが声をかけてきた。


「あのね、Aちゃんに頼みたいことがあって」

『なになに?』



「……今夜ダニエル君のこと呼び出してほしいの」



内緒話をするようなひそひそ声で、手を合わせながら頼んでくる。


でも…

ちゃんと自分の思いを伝えないと…

断らないと…


『あの、ごめ……』


「ダニエル君、私が初めて好きになった男の子なんだ」


私の言葉を遮るように口を開いたユンジちゃん。


『は、じめて…?』


それからぽつりぽつりと自分の過去について話し出した。


ユンジちゃんの前の父親が母親に暴力を振るっていたこと。

その父親がきっかけで男の人が怖くなったこと。

高校に入ってからは、克服したい一心で男性との関わりに耐えていたこと。

そんな中出会った唯一心を許せる男性がダニエルだということ。



「だから、お願い…。私、Aちゃんしか頼れる友達いないの…」




ジェファン君……



ごめんね



私…やっぱり断れないよ……

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設定タグ:WANNAONE , カンダニエル , キムジェファン,ペジニョン   
作品ジャンル:恋愛
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しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます!遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださってるんですか。有難いです!もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます!そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです;;そろそろ2の方を公開しますので! (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです!続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い!オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています!!頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しずく | 作成日時:2018年3月7日 22時

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