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ついに大会当日。

私が踊るわけじゃないのにドキドキ緊張して昨夜はあまり眠れなかった。


会場に着いたらまず2階席の場所を確保しないといけない。

それから控え室に行って…



「おはようございます。」


控え室へ移動している途中、2人の男子生徒に声をかけられた。


あっ、この2人は…!


ライバル校の次期エース、パクウジン君とパクジフン君だ!


『おはようございます!』


私たちが行く大会には必ずと言っていい程この高校も参加しているため、演舞を見たりしてこの2人のことは知っていた。

そしてまた2人も私のことを何回か見かけることがあったらしく話しかけてきたようだ。

とは言っても話したことなんて一度もなかった。
まさか私の存在を知られているなんて思ってもなかったし。

にも関わらず、話していく内に打ち解けていつの間にか敬語も外れていた。


ずっと前から知っていたような、
どこか懐かしささえ感じるくらい。


『お互い頑張ろうね!』


一旦2人とは別れて、控え室へ急いだ。



.

.

.



いよいよ私たちの高校の番。

私は2階席から動画を撮るという重要な役目を任せられた。


音楽が流れ始め、メンバーが踊り出す。


今まで何回も見てきた振りだけど、

今日の舞台は、ずば抜けてオーラを放って輝いている。

これなら絶対に優勝を狙えるはず。

自分は画面越しにしか見えないがそう思った。



.

.

.



「まぁ……優勝さえできなかった訳だけど、君たちがもらった賞だってとっても価値のある大きなものだよ。

みんなが本当によく頑張ってきたことは顧問の先生も私も知ってるし……」



我がダンス部は惜しくも準優勝。
優勝は例のライバル校となった。


会場の外にみんなで集まって涙ながらにコーチの話を聞いている。


私も涙を堪えるなんて無理だった。


3年生はこれを最後に引退する。


いつも優しく導いてきてくれた先輩たちがいなくなってしまうことがまた、私にとって大きな悲しみだった。

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作品ジャンル:恋愛
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しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます!遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださってるんですか。有難いです!もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます!そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです;;そろそろ2の方を公開しますので! (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです!続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い!オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています!!頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しずく | 作成日時:2018年3月7日 22時

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