オ サ ナ ナ ナ ジ ミ 。

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あぁ…喉が痛い…頭も痛い…。


みんなは今頃2時間目の授業かな。

今日は朝から熱があって学校を休むことにした。


ずっとベッドにいるのなんて退屈だけど、早く治すためだから仕方ないか…。

そんなことを考えていると、下から階段をのぼってくる音が聞こえた。


「Aーもう1回熱計ってみなさい。それから病院行くから。」


お母さんに部屋の外からそう言われ、ベッド脇に置いてあった体温計を手に取る。


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ


『37.7℃…。』


はやく病院へ行こうと下の階へ下りていった。


.

.

.


『んー…』


お昼ご飯を食べてから眠っていたみたいだ。


スマホを取るとメッセージが何件か来ていた。

ダンス部マネージャーのグループから3件と

ジェファン君から1件と

ダニエルだけ5件って何事…？


気になって開いてみた。



ダニエル風邪引いたんだってな
俺移されそう笑
おーい
寝てんの?
窓の鍵開けといて



一番最初に来たのは11時くらい。
一番最後のは18時、ついさっきだ。


鍵開けといてって…まさか来る気だろうか。

移るから来ちゃだめ、と送るとしばらくして、いいもんやるから、とだけ返ってきた。


何を考えているんだろうと思いながらも、ベッドから出て窓の鍵を開けに行く。




晩ご飯を早めに食べて薬を飲んだら眠気が襲ってきて深い眠りに落ちていた。


夜中、中途半端な時間に目が覚めて寝返りをうつと何かクシャっと音がして、

スマホの明かりを照らしてみる。



『のど飴…』



ダニエルだ…。

ダニエルが持ってきてくれたんだ。



家族の内誰かが持ってきた可能性だってあるのに、ダニエルだと確信した私。


そののど飴の袋を抱いただけで一気に風邪が吹っ飛んでいく気がした。

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