オ サ ナ ナ ナ ジ ミ 。

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「あ、ヒョン、この前言ってた漫画貸してよ。」


「あぁ、そうだった。ちょっと待ってて。」


待ってオッパ…今2人きりにしないで…。

その願いも虚しく、自分の部屋へ行ってしまったオッパ。




「なぁ……」


『うん…？』



今まで少し離れたところにいたダニエルが、ソファーで体操座りしている私のすぐ下まで来た。



「なんで見てくんないの？」


気付いてたんだ…。


下から顔を覗き込んでくる。



『…なんでもない。見れるよ、ちゃんと。』



体操座りのまま丸まって顔を埋め、目だけ出した。



「あ、もしかして、すっぴん見られたくないってやつ？」


『……その通りです。』


「なんだよー。つい最近まで毎日すっぴん生活だったくせに。」


…もっともな意見すぎて何も言い返せない…。

メークをし始めたのは今年の春からだった私。



「別にそのままでも悪くないと思うけど。」


『悪くないってなに！』


つい笑って顔を上げてしまった。


「そのままの意味じゃん。

ってか今日俺どうだった？活躍してたっしょ！」



下でケラケラ笑うダニエルに胸がトクンと鳴る。


今日のダニエルはいつもに増してかっこよかった。




…けど、



『…悪くなかったんじゃない？』


今はこう言っておこう。

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