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21. ページ22

五条「よし、じゃ、行こうか」



「ハイ…」




少しして、上下黒色の緩い部屋着に着替えた悟様がやって来た。私はそんな彼について行きながら思う。




…色気が半端ないわ…!と。




苦しいくらい半端ない。ダダ漏れである。




お風呂に入ったからか、頬が赤づいており、白髪からは水滴がこぼれ落ちる。それに私はゴクリと息を飲んだ。




廊下を歩く時間がとても長く感じる。早く着いてくれないかしら…!





そう思っていると、彼は一つの扉の前に止まる。そして無言で開けた。





五条「ここが寝室」





そこは広々とした部屋で、お洒落な雰囲気を覚えた。しかし、家具はやはり少ない。




キングサイズのベッドしか置いていないもの。




…ん?





「悟様、こんな大きなベッドを私が使ってもよろしいのですか?」





大きい。とにかく大きい。




しかもこれ、超がつくほど有名な枕の会社が最近出した、新作の高級ベッドだ。




いいなぁと思ってホテルで見ていたのを思い出していると、悟様が驚愕的なことを口にする。




五条「いいんだよ。ていうか僕もここで寝るし」




「……………………え」






私は少しして首を傾げる。





聞き間違い、よね?そんな訳、ないもの…




そう思って聞くも、





五条「そうだけど。一緒に寝るんだよ」





と平然と返されてしまった。





どうして!?悟様は私に興味がなくて、ただのお飾りの妻な筈なのに…。





それにお慕いしている方に迷惑だわ。






そう思って、寝室を分けることを提案するが、






「悟様。その、寝室を分けることはーー」




五条「は?」




「っ!」





そこまで言って、悟様に遮られた。





明らかに機嫌が悪いその声色に圧倒される。確かな威圧感が、そこにはあった。




怖い。




まるで、昔の悟様のようだ。






「もっ、申し訳ございません!これで、大丈夫です…」





気圧され、顔を真っ青にしてそう言うと、






五条「うん。…もう言わないでね」






と今度は安堵したような声色で言われた。






おかしいわ。やっぱり、私の耳はおかしくなってしまったのではないかしら?





…にしても、悟様は私と寝るのが嫌じゃないの…?

















五条「僕と寝るのそんなに嫌なのかな…。いや、早かったか…?」





その時、ボソリと呟かれた悟様の言葉に答えがあったことを、私はまだ知らない。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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AО777 - 雪女さん» コメントありがとうございます!更新楽しみにしていただけているとのこと、とても嬉しいです…!更新頑張らせていただきます! (1月6日 21時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます (1月4日 22時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - かとりさん» ありがとうございます!そう言っていただけるようこれからも精進していきます! (12月1日 17時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
かとり(プロフ) - いえいえ!いつも更新楽しみにさせていただいています!応援してます💪 (12月1日 10時) (レス) id: b4b7597c7a (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - かとりさん» 完全なる私の間違いです。お手数おかけして誠に申し訳ございませんでした。ご指摘ありがとうございます。 (11月30日 16時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月1日 20時

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