僕たちの関係はお酒によって保たれている (ページ16)

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十五杯ページ16

バーボンの瞳が揺れる

「これでもまだ分からないかしら？」

バーボン「なぜ僕が潰さないといけないんですか？これでも組織の幹部ですよ？」

亭主が居ない酒場。私たちしかいない。盗聴などは絶対に出来ない。安全圏

「あら。私が貴方の正体を知らないと？」

バーボン「ッ！！！」

動揺してる。そりゃそうだ。相手に正体がバレたんだ。

「安心してちょうだい。私もそっち側に近いから」

バーボン？「詳しく聞かせてくれないですか？」

獲物を狙う狼のように青い瞳が鋭くなる。

「……警察庁警備局警備企画課。降谷零。」

降谷「………」

「これじゃぁ、平等じゃないわね。

酒蔵A。これが私の名前よ」

降谷「お前……あの時の」

「えぇ、そうよ。だから貴方の正体を掴めた。そこまでは分かってくれたかしら？」

降谷「理由を聞かせてくれ。組織がなくなったらお前はお得意様を無くすことになる。何もメリットがないと思うが」

「私が本当にただの情報屋だと？」

降谷「いや」

「簡単な話さ。やられたらやり返す。倍にしてされたことを返すだけ」

多分私は狂ってる。