そりゃあもう俺だって ページ4
さっきの動画が撮り終わってAの家にお邪魔した。こういうのが最近俺らの普通になりつつあって、俺はちょっと嬉しかったりする。
ドライヤーでようやく髪を乾かし終えたらしい風呂上がりのAに手招きした。
「え、なに」
シルク「え、逆になんでそんな警戒すんの」
「いや…またなんか変なこと考えてんちゃうかなぁって思って」
シルク「まぁその勘はあながち間違ってねーかもな」
ああ言いながらも近づいてきていたAの手を引き体勢を崩させた。
「えっ、ちょ……これは一体何、」
シルク「そのまんまの意味」
ソファの上に座っている俺の足の上に頭を乗せさせるような体勢でAを寝転がらせた。
いわゆる膝枕ってやつで。
何でこんなんしてんのかって聞かれてらそりゃあもう、俺だってちょっとは妬いてしまったというか。もし依頼なんてなかったらきっとやらせることなんてなかったのに。
なんて、まぁバカみたいにモヤモヤしてた訳で。
「シルク、もしかしてまだヤキモチ妬いて、」
シルク「うるせぇ」
「ふふ…わかりやすっ」
シルク「…つか、なんでマサイんとこの方が落ち着くわけ」
「……ん？あ、膝枕？」
シルク「そう」
あの時少しだけAが離れてしまったような、よくわかんねぇ感覚になった。俺が一番落ち着く場所にいて、Aが何かあった時に帰ってきたくなる場所は俺のとこだって、なんとなくそう思っていたから、余計に。
「そんなん、あれやん…」
シルク「なんだよ」
「……そりゃシルクやと、ドキドキしてまう時だってあるやんか」
気恥ずかしそうに俺の腹に顔を押し付けるA。
ああ、なんだ。
そういうことだったのかって、緩む口元を片手で押さえる。
そっと頭に手を伸ばしAの髪を撫でる。
「シルクが…」
シルク「ん？」
「ヤキモチ妬くとか…かわいーな」
腹から顔離して楽しそうに笑いながら俺のことを見上げてくる。
シルク「うっせ」
「可愛い、シルク可愛いー」
シルク「もうまじで黙れ」
「っ、」
からかうことばかり言うその口を俺の唇で塞いでやった。
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ショート - このお話を気になって読んでみたんですけど、好きになりました！更新されるの楽しみです！応援してます！ (2021年8月1日 17時) (
レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - てんさん» コメントありがとうございます！大好きに大がたくさんついていて私の方がにやけてしまいました…(笑)これからも頑張りますのでまた読みにきて頂けると嬉しいです！ (2018年2月14日 21時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - みはねさん» コメントありがとうございます！この度は更新が遅くなってしまい申し訳ありません。また少しずつ頑張っていきますので、これからも足を運んで頂けると嬉しいです！ (2018年2月14日 21時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
てん - 大大大好きです!一人でにやにやしてみます!更新頑張ってください! (2017年11月5日 16時) (レス) id: 163d4127a7 (このIDを非表示/違反報告)
みはね - この小説大好きです！忙しいと思いますが、更新頑張ってください！！！ (2017年10月28日 21時) (レス) id: d6b4a08c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2017年10月5日 23時
