ナイトショット ページ11
夏祭りにやってきた。今回はシルクとダーマと私の三人だ。
シルク「夏祭りなんですけど、それを僕たちはこれからちょっとお化け屋敷感覚でいこうと思います。それがですねー、手っ取り早い話…こちらのカメラのボタンをですね…」
そう言ってシルクがカメラのあるボタンを押した。
シルク「はい変わりましたー」
「おお」
シルク「ナイトショットに変わるんですね」
「ナイトショットだけやのにホラー感すごいな」
シルク「この変わりようすごいでしょ。まあそういうわけで、これから話し掛けてくる人は全員幽霊と思いましょう。全員怖いイメージでいくんで、僕ら逃げないとだめだから。
ということで、行きましょうか」
なんとも変な企画ではあるがシルクとダーマの後を追うように私もついていった。
シルク「あーもうほら見てみ！あれ全員おばけやで」
ダーマ「多すぎでしょ」
ただの人混みを遠目から撮っているだけなのにナイトショットでカメラ越しに見ると少しだけ不気味に見えた。
人混みの方へと歩いていくとフィッシャーズだ！と何度か声をかけられながらも祭りの中に入っていくとあまりの人の多さに酔いそうになる。
突き進んでいるとシルクがまた声をかけられた。
シルク「うわあ！」
それと同時に私のスマホが鳴る。
思わずポケットから取り出し着信に出てハッと気付き前を見ると二人の姿はなくなっていた。
やらかした。
とりあえずその今通話中の相手にはまたあとで掛け直すからと伝え早々と話を切り上げた。
シルクの番号に掛けようと探しているといきなりディスプレイが真っ暗になった。
「え、なんで」
電源ボタンを何度も押しても反応がない。
どうやら電池が切れてしまったようだ。
終わった…。
そんな時、私の顔を今にも泣きそうな表情で見る小さな子どもと目が合った。
「…どうしたん？」
しゃがみ込み恐る恐る聞いてみるとその男の子はぽつりと呟く。
「じゅーす」
喉が乾いているらしい子どものために人混みを抜けて自販機でジュースを買ってあげた。
「はい、どうぞ」
「……ありがとう」
どうやら親とはぐれた様子のその子は美味しそうにジュースを飲む。これ私が誘拐したことにならないか少し不安になりながらもとりあえず水分補給をさせてあげたい一心でここまで一緒に来たが、今からまた無理に連れ回すのもあれなので一旦休憩をすることにした。
シルク達、どうしてるかなあ…。
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ショート - このお話を気になって読んでみたんですけど、好きになりました！更新されるの楽しみです！応援してます！ (2021年8月1日 17時) (
レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - てんさん» コメントありがとうございます！大好きに大がたくさんついていて私の方がにやけてしまいました…(笑)これからも頑張りますのでまた読みにきて頂けると嬉しいです！ (2018年2月14日 21時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - みはねさん» コメントありがとうございます！この度は更新が遅くなってしまい申し訳ありません。また少しずつ頑張っていきますので、これからも足を運んで頂けると嬉しいです！ (2018年2月14日 21時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
てん - 大大大好きです!一人でにやにやしてみます!更新頑張ってください! (2017年11月5日 16時) (レス) id: 163d4127a7 (このIDを非表示/違反報告)
みはね - この小説大好きです！忙しいと思いますが、更新頑張ってください！！！ (2017年10月28日 21時) (レス) id: d6b4a08c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2017年10月5日 23時
