18話 ページ20
『コピー能力』
そう書かれたノートを開く。
ボロボロの表紙とは裏腹に、綺麗な文字で書かれている。
おそらく、メタナイトが書いたものだろう。
そこには、カービィの持つ能力、『コピー能力』についてこと細かに書かれていた。
初めてコピーした能力、その日時、効力。
(...おかしい。)
ノートの1ページ目には、
『2XXX年 7月10日』
と書かれている。
これは、カービィが生まれる2年ほど前の日付けなのだ。
(どうして... 前にも、コピー能力を持ってるひとがいたってこと...？)
カービィが幼く、まだコピー能力の扱いに慣れていない頃。
メタナイトはいつも能力の説明と助言をしてくれた。
今思えば、その知識はどこから来たものなのか。
歴史も文献もない能力を、なぜメタナイトは知っていたのか。
コツ、コツ
と、足音が聞こえて来た。
もうすぐメタナイトが帰ってくる。
カービィは急いでノートをもとに戻す。
『ガチャ』
「...何か物音が聞こえたが。」
「気のせいじゃないかなぁ〜。」
テーブルにホットミルクの入ったカップが置かれる。
「ありがとう。」
今は夜8時。
カービィはもう寝る準備を始める頃。
「変な夢を見たの。」
カップを両手で持ちながら、カービィは言う。
「どんな夢だ？」
「ぼくが赤ちゃんのころの夢。
すごく不思議なの。
プププランドとか、大王とか、メタナイトも出てきたの。
そのころは会ったことないはずだけど...あと、ぼくとずっと一緒にいてくれたひとがいて...」
夢であったことを一生懸命思い出しながら話す。
起きてすぐははっきりと覚えていることなのに、時間が経ってしまうと忘れてしまうのは不思議なことだ。
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おすし(プロフ) - 話のキリがいいところで続編に移行します。まだまだ出てくる気配がありません。 (2022年10月6日 21時) (
レス) id: 5dfac0f441 (このIDを非表示/違反報告)
悪ノ アリス - ちょっと前から見ています！更新頻度が高くて嬉しいです！更新もなかなか大変だと思うので、無理だけはしないでくださいね！私作品の作成初日に更新頑張りすぎてまあまあ疲れちゃったので。まぁあの程度の更新で疲れる私も私ですけどね。長文失礼しました。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page17 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おすし | 作成日時：2022年8月4日 0時
