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＿＿あとすこし ページ20
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s side
猫背の後ろ姿が遠ざかる。
広くて大きい俺にとっての安定が。
「ねぇ、行かないで。」
そう言えたら
どれだけいいのだろうか。
彼は自由が好きで。
ずっと縛ってちゃいけない。
才能豊かな彼を、ここにずっとなんて。
「大丈夫だよ。翔くん。」
そう話す彼は、旅立つ。
＿＿長い長い旅へ、ひとりで。
いつか、また。なんて
いつになるか分からない会話をして
いなくなっちゃうのは
ずるくてもどかしい、貴方の意地悪だ。
ひとりの部屋で涙が頬をつたるのは抑えてた分
いや、貴方を想っての涙で。
貴方との時間をそっとそっと大切に
宝物箱に閉じ込めて
夢ならばいいのに、と思う
俺は弱いかな。
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作者名：もふ
| 作成日時：2018年1月5日 20時
