10話 ページ10
「じゃあ、頼んだよ。」
今日はついにCM制作初日。
と言っても、今日からCMを撮り始めるのではなく、
まずは役者さん達と顔合わせ。
それからCMの構成やセリフを考えたりと、
CMを撮り始めるまでに道のりは長い。
長野「俳優ってどんな人なんすかね！」
桃山「新商品がメンズ向けの制汗剤だし、男なのは間違いないな。あー女優が良かったな〜！」
貴方「もしかしたら女優も出演するかもよ？笑」
凌に告白まがいな事を言われてから、
自分的に少し接しづらくなってしまったかと思ったが、意外にも向こうから普通に話しかけてくれてこうやっていつも通りの会話ができている。
貴方(凌はギクシャクするの嫌いだもんね)
よくよく考えたら、凌の性格を分かっていながら私は何をしようとしていたのかとバカバカしくなった。
テレビ局について、会議室まで通される。
桃山「向こうの役者が前の撮影で押してるんだと。
あと20分くらいかかるらしい」
貴方「忙しい方なんだね」
長野「ますます気になりますね〜っ」
待つこと20分。
スタッフ「お待たせしてしまってすみません！」
桃山「いえ、大丈夫ですよ！」
ようやく役者が到着したようだ。
吉沢「よろしくお願いします」
スタッフの後に次いで入ってきたのは、吉沢くんだった。
もう夢なんじゃないかな、こんな立て続けに会うなんて。
貴方「…！」
私はとっさに視線を机の方に戻した。
杉咲「よろしくお願いしまーす」
その次に入ってきたのは女優の杉咲花さん。
やっぱり女優さんも出るんだ。
隣の凌を見ると、向こうも私を見ていたようで、
桃山(お前の言った通り、女優いたな。笑)
みたいな顔をしていた。
嬉しそうにしやがって。笑
全員が席について、
まず自己紹介から始まる。
他のスタッフさん達は、こういうシチュエーションに慣れているのか、自己紹介が短く、淡々とこなしているため、自分たちの番はすぐに回ってくる。
私達は初めてなので、机の下で人を書いて頭の中で飲み込む。
桃山「株式会社◯◯の桃山凌です。
私達3人とも初めてのCM制作なので、勉強のつもりで努めます。お願いします。」
貴方「同じく株式会社◯◯の山田Aです。
慣れないこともありますが、よろしくお願いします。」
視線は変わらず机とスタッフさんの顔。
吉沢くんの顔は見れなかった。
吉沢「……」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
