30話 ページ30
2人用のテーブルに席着いた私たちは、
いただきますとご飯を食べ始める。
吉沢「…ん、うまっ、美味すぎる！」
貴方「ほ、本当ですか！？」
吉沢くんはオムライスを口に運ぶと、
本当に美味しそうに頬を緩めた。
吉沢「Aちゃんの料理美味しいね。
毎日食べたいくらい美味しいこのオムライス。」
貴方「ま、毎日なんてそんな…」
毎日作るなんて、本当に夫婦じゃん…
吉沢「冗談だよごめん。笑
でも本当に美味しい。スープもサラダも。」
貴方「お口に合って良かったです。」
きっとどんな味でも優しい吉沢くんは美味しいって言ってくれるんだろうけど、これは本心から言っているような気がしてすごく嬉しかった。
吉沢くんはあっという間に食べ終わり、
私が食べ終わるのを待ってくれていた。
たまに感じる視線に緊張しながら、
「どうしたんですか？」と尋ねてみれば
吉沢「いや、もぐもぐしてるの可愛いなって思って。笑」
なんて私を揶揄う。
た、食べづらい…！
貴方「よ、吉沢さん…食器は私が片付けますから、
テレビ観てくれてもいいんですよ？」
耐えきれずそう言うと、
吉沢「いや、食器は自分で洗うよ。
こんな美味しいご馳走作って貰ったんだし。」
どこまでも紳士な彼は、
じゃあなるべく私を見ないようにすると言い、
彼が持ってきていたドラマか映画の台本を読み始めた。
数分後、私も食べ終わり2人でキッチンに立つ。
貴方「吉沢さん、また何か出演されるんですか？」
吉沢「うん、ドラマにね。
来年の夏だったかな？放送」
貴方「そうなんですね！絶対観ます私！」
吉沢「はは、ありがとう。笑」
キッチンに2人隣同士で立っているのを忘れ、ぐいっと前のめりに彼にそう言った。
だって吉沢くん主演のドラマなんて観るしかない。
吉沢「Aちゃん、意外と積極的だね？」
貴方「え？……っあ、」
ここで彼の顔がかなり近いことに気付く。
すみませんと慌てて離れるも、頭の上で笑い声が聞こえる。
吉沢「いやぁ嬉いなぁ、Aちゃんからそんなに
近づいてくれるなんて。」
貴方「いやっ、これは無意識というかっ、」
ついオタクの様な勢いで動いてしまったことを後悔する。
途端感じる手の温もり。
吉沢「そんな照れてるってことは、
ちゃんと考えてくれてるってこと？」
私の手を握る、彼の大きな手。
.
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
