29話 ページ29
来る金曜日。
この日のために他の日の残業を頑張り、
料理も頑張った。
オムライスの他にもサラダ、スープも作った。
喜んでくれるといいな。
吉沢くんからのLI◯Eでは7時過ぎに着くと言うので
それまでソファで待ってようかな。
貴方「…っあ！お酒買うの忘れた！」
ソファに座ってすぐ、
冷蔵庫の中のお酒が空になっているのを思い出した。
彼はテレビでも言っていたが無類のお酒好き。
それを分かっていながらどうしてお酒を準備できなかったのか…
今から買いに行くって言っても、
近くのコンビニでも往復20分はかかるし
時計はもう7時を過ぎていて、いつ吉沢くんがきてもおかしくない。
私が部屋を留守にしていたら彼は部屋に入れないし…
…仕方ない、彼を部屋に入れてから買いに行こう。
そう決めてすぐ、インターホンが鳴った。
吉沢「よっ！」
ドアを開けると、そこには笑顔の吉沢くん。
貴方「お疲れ様です！狭い部屋ですが、どうぞ…」
この1週間、オムライスの練習だったり仕事ばっかりであまり考えてなかったけど、
よくよく考えたらあの吉沢亮が私の家にいるのやばい。普通に漫画的展開。映画作れそう。
吉沢くんは私の後ろをついてきて、
リビングに入るとソファに座った。
貴方「今スープとか準備するので少し待っててください」
吉沢「ありがとう」
こうやって普通の会話してるのだって、周りからしたら非現実的なことで…
まるで夫婦みたいな。
貴方「…えっ！？何考えてんの私！？」
びっくりした。
普通に夫婦とか思っちゃったよ。やばいよ自分。
吉沢「ん？どうかした？」
一人でキッチンで喋っていた私は、
ヒョコっと現れた吉沢くんにビックリした。
貴方「うわぁぁ吉沢さん！ど、どうされたんですか？」
吉沢「いや、お酒買ってきたからさ、
ご飯食べたら2人で飲もうかなって思って。」
そう言うと吉沢くんは持っていたビニール袋を持ち上げてみせた。
貴方「え、お酒！わざわざすみません、私が用意してなきゃいけないのに…」
吉沢「え、なんでよ。笑
ご飯作ってってお願いしたの俺だし、これくらい俺にやらせてよ。」
気にすんな。と私の頭をポンポンする吉沢くんの手が暖かくてひどく胸が高鳴った。
お酒を冷蔵庫に入れ、スープを取り分け、
ドキドキの夜ご飯が始まる。
.
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
