【実.況.者】不器用な３人

9話 ページ10

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キヨ｢ただいまー、ってあれ？うっしーとガッチさんまだ？｣


レト｢う、うん…まだ。｣


キヨ｢そっかー、じゃあ取り敢えずゲームしてようぜー｣



この空気の中に最悪の人間が追加された


…私はなんてことをしてしまったんだ……




レトさんの誘わりを断るなんて切腹もの……でも……

少しだけ、この人と二人きりで出掛けるのが怖い


レトさんが怖い訳では無いけど…なんだろう



何かのきっかけで意識をしてしまうかもしれないのが怖い
だから何も起こらない距離でいたい、それだけなのに。



｢(今度、うっしーも誘って遊びに行くか……)｣



罪悪感に押しつぶされそうになった時、キヨが口を開いた



キヨ｢あ、てかAさー、マリカーの欲しいって言ってたパーツ手に入れた？｣


｢え、ヨッシーのバイク？｣


キヨ｢おう｣


｢いや…まだ出なくて…｣



私が今話してる、欲しいパーツと言うのは普段キヨが使っているヨッシーバイクである。可愛いので欲しい

あとレトさんがヨッシー好きだからってのもある



キヨ｢んじゃ、ほれ。俺とレトさん相手してやっから出るまでやろうぜ｣


と言われSwitchのリモコンを手渡される


レト｢！｣


｢え、まぁ……暇ですしね…｣



そうレトさんに向けて聞くと素っ気なく頷いた


キヨ｢よし。じゃあ俺いつものヨーキーで行くわ｣


｢あ、そうかお前の家だから私達のやつもあるのか｣


レト｢ホントだ、レトルトくんもある｣


キヨ｢そうそう、まぁどれ選んでも俺が勝つけどね｣



ウザイ笑顔で私たちを煽るキヨ



普段は本当にムカつく奴だけど、
今だけは重い空気を変えてくれる良い奴



本人は無自覚だろうけど、そういう所が人に好かれやすい由縁だと私は羨ましく思う







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