8話 ページ9
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レト｢Aちゃん｣
｢はいなんでしょう！？｣
目の前で片膝を立てて傅く彼女
もう既に彼女に声をかけたことを後悔する
レト｢あー……あのさ、素朴な疑問なんだけど……
普段何にお金使ってんの？｣
その意外過ぎる質問に彼女は固まってしまった
｢……はい？｣
レト｢いやだから、Aちゃんって高い服とか買わないしアクセサリーも付けないしグッズも作らないしイベントもやらないじゃん？
普段何にお金使ってんの？｣
再び同じ質問をするとやっと彼女はゆっくりと頷き始めた
｢あ、あぁ……基本的に何にも使わないですね。お菓子くらいしか…。｣
レト｢服とかアクセサリーとか興味ないの？｣
｢ありませんね…普段外に出ないんで……｣
少し申し訳なさそうに言ったAちゃん、俺とかキヨくんは割とその辺に金かけてるからかな。
｢あ、あとセンスが無いんで服は無難なものしか着れませんし。レトさんはオシャレさんですからブランド物も似合いますけどね！｣
満面の笑みでお世辞を言う
あぁ、そういや……
Aちゃんが着てる服、いつも同じものだな。
レト｢もしかして今着てる服以外持ってないの？｣
｢え、あぁ……まぁ。前にうっしーと買い物に行った時に、似合うって言われた同じ服を3着ほど買っていて……｣
レト｢それを着回ししてるんだ。通りで代わり映えしないと思ったよ｣
｢まぁ、私にはこういうのでいいです。｣
そう笑った彼女が少し切なく思えて、考えるよりも先に言葉が出た
レト｢じゃあ……、今度一緒に…っ｣
｢あ、いえ！！それは大丈夫です！｣
レト｢……えっ……｣
まさかいつもイエスマンの彼女に拒否されるとは思わなくて言葉が出なかった
｢あ、えっと……あ！ふ、服はうっしーに決めてもらうって約束してたんですよ〜！なのですみません！！！｣
明らかにいい加減な理由で事を収めようとするAちゃんに苛立ちを覚える
なんだか自分の気遣いがバカみたいだ。
本当にこれだから嫌いなんだ。
レト｢……あっそ。｣
二人の間に気まずい空気が流れていると突然ドアが開き、家の主がビニール袋を持って入ってきた
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こころ(プロフ) - 尊すぎて吐きそうです！最高すぎます！大好きです！これからも応援しておりまーす！！！ (2020年4月26日 18時) (
レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 新作めっっちゃ嬉しいです！ ナヲルさんの作品どれも大好きなので楽しみです！ (2020年2月11日 21時) (レス) id: d702a025e6 (このIDを非表示/違反報告)
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