48話 ページ49
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レト｢どうして…こんなとこに？｣
｢人気も少ないし、いつも穏やかで1人で散歩するにはもってこいの隠れスポットなんで良く来るんですよ。｣
レト｢え、そうなんだ……初耳…｣
｢まぁ誰にも言ってませんし。それに死のうとしてた訳じゃなくて水に触れてただけですよ、誤解させちゃってすみません｣
レト｢そ、そうだったんだ…！……ごめん、俺の早とちりだった…｣
｢……。
ここに来る時は、確かに死にたくなる時が多いんであながち早とちりじゃないかもしれませんね｣
レト｢怖いこと言わないでよ…｣
｢きっと私が死んでも誰も悲しまないし、すぐいつもの日常が戻って一人の人間の死なんて忘れ去られていくはずですよ｣
いつも冗談でもこういうことを言わない彼女が、真顔で海の方を見つめながらボソボソと呟いた
そこから何となくわかる、
多分、彼女は本気でそう思ってる。
レト｢俺は凄く嫌だよ、Aちゃんが居なくなったら｣
｢建前でもそう言ってくれるレトさんは優しいですね、嬉しいです｣
まるで感情が籠ってない投げやりな返答に少しイラッとする
本当にいつものAちゃんとは違う人なんだ
レト｢本当に思ってる、建前なんかじゃない。｣
｢信じませんよ、だって私に居なくなって欲しいって1番思ってるのはレトさんじゃないんですか？｣
その言葉と共に冷たい表情でこちらを向いた彼女に胸が詰まる
よく良く考えれば確かにそうだ
でも俺から出た言葉は全部本心で、建前じゃない。
レト｢…違う、思ってない。｣
｢その根拠は？｣
レト｢俺はAちゃんと一緒にいて楽しいから。
Aちゃんの笑顔を見ると俺も幸せになるから。
これだけじゃ、信じてくれない？｣
その真っ直ぐな気持ちを彼女の顔を見て、ハッキリと伝えた
｢…。…………っ、……｣
すると無表情だった彼女は突然咳を切らしたかのように顔を顰めて肩を震わせて泣き始めた
レト｢だ、大丈夫！？｣
｢…、っ……、、……ダメですね、私は。
いつも誰かに迷惑かけて、嫌われて…努力もしないで全部が嫌になったら投げ出して…っ……全然生きてる意味なんかない…！｣
レト｢そんなことないって！ちょ、Aちゃん！落ち着いて！｣
ドンドンッと自分の足を両手で殴る彼女を抑えて安心の言葉を投げかける
俺が思っていたより彼女はギリギリの精神状態なのかもしれない。
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こころ(プロフ) - 尊すぎて吐きそうです！最高すぎます！大好きです！これからも応援しておりまーす！！！ (2020年4月26日 18時) (
レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 新作めっっちゃ嬉しいです！ ナヲルさんの作品どれも大好きなので楽しみです！ (2020年2月11日 21時) (レス) id: d702a025e6 (このIDを非表示/違反報告)
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