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34話 ページ35

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朝起きた時から心の底でモヤモヤが拭えない



そして隣を歩くキヨくんは何処かつまんなそうだ


Aちゃんの家を後にしてキヨくんと2人で駅に向かう
いつもならくだらない話でも口を動かしているのに、どうしてか今はどちらからも切り出そうとはしない

と、思ったが、、



キヨ「レトさん」


レト「ん?」



キヨくんがこちらを見ずに声をかけてくる




キヨ「あの…こんな事わざわざ言う必要もねぇかなって思ってたし、ぶっちゃけ恥ずいんだけどさ…」



キヨくんは立ち止まり、俺の方を見る






キヨ「俺、……Aのことが好きなんだ。」




レト「…………え……と、友達としてじゃなく?」



キヨ「うん、異性としてアイツが好き。ちゃんとレトさんには言っとこーって思って」



レト「な、なんで?」



へらへらして恥ずかしさを誤魔化していたキヨくんは急に真面目な顔になる





キヨ「レトさん…Aの事、本当は好きなんでしょ?」




好き?



レト「……は?…い、いやいや…そんな訳ないって」



キヨ「レトさん自身はまだ気付いてないかも知れねぇから言わないでおくのも手かなって正直思ったけど……それはそれでズルいし…」



レト「き、気付いてないって……違うし…」





違う

違う


断じて好きなんかじゃない


キヨくんは勘違いをしてるだけだ

だって、あんなに面倒くさくて、空気読めないしムカつくし態度も可愛くないし、ガサツだし女の子っぽくないし……


でも、俺が落ち込んでたりしたら励ましてくれるし、実は陰でめちゃくちゃ努力してるし、本当は真面目だし、優しいし…なんかほっとけない……




キヨ「違くなんかねぇよ、早く気付けよ。」



レト「………分かんないよ…」






苦しい。





息が詰まるほど、苦しい。





これが、好きってことなの?





分からない、俺には分からない。




レト「……ごめん。」





黙ってしまったキヨくんを置いて先に歩く

キヨくんは追いかけては来なかった。
追いかけて来ても無駄だって分かってたからか


俺は電車の中で1人ゆらゆらと揺られながら考えていた



次、彼女に会ったらどうなってしまうんだろう、と。






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こころ(プロフ) - 尊すぎて吐きそうです!最高すぎます!大好きです!これからも応援しておりまーす!!! (2020年4月26日 18時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 新作めっっちゃ嬉しいです! ナヲルさんの作品どれも大好きなので楽しみです! (2020年2月11日 21時) (レス) id: d702a025e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナヲル | 作者ホームページ:作者名からどうぞ  
作成日時:2020年2月5日 17時

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