17話 ページ18
レトルトside
起きたら温かい掛け布団が包んでいた
両隣にはガッチさんとキヨくん、俺はAちゃんの隣でソファーで寝てたはず
じゃあ、今ここにいないってことは───
そう思い、ベッドを抜け出しリビングへと向かう
そしてソファーにブランケット1枚羽織って寝転がるAちゃんと、その後ろにうっしーが寝たまんまだった
それを見て嫌な気分になった
形容しがたいけど、なんで俺が向こうで寝て彼女がここで寒そうにしてるのかが分からなかった
しかも暖房も切ってる、自分の家じゃなくても付けとけばいいのに。
こんなん100%風邪引く。馬鹿じゃないの？
俺を想う行動するのはいいけど、それで自分を蔑ろにするAちゃんは至極不快だ
なんでこんな簡単なことが分からないの…
キヨ｢あ、レトさん…｣
いつの間にか隣にはキヨくんが居た
キヨ｢まだ朝早いから寝かせとこ。取り敢えず向こうから何枚か毛布持ってきたから｣
レト｢…そうだね。｣
キヨ｢…うん。｣
キヨくんもなにか思うところはあるようだ。
毛布を彼女に掛けて暖房を入れる
余ったものは後ろにいるうっしーに掛ける、ていうかなんでうっしーは放置したの？
でもなんか、そのテキトーな扱いがAちゃんらしい、俺だってこんくらいで接して欲しいんだけどね
ガ｢ふぁ〜ぁ。ん、どーしたのお二人さん｣
レト｢なんでもない、ただAちゃんを起こした時になんて説教するか考えてるだけ｣
キヨ｢右に同じく｣
ガ｢はは、愛されてんなー！｣
愛されてる、という言葉にドキッとする
いや、そんなんじゃないはずだけど…じゃあさっきまでの気持ちはなんなんだ…？
キヨ｢…うん、まぁね。｣
レト｢え…っ｣
ボソリと呟くように肯定の言葉を言ったキヨくんに反射的に驚いてしまう
まぁね、って…キヨくん、Aちゃんのこと好きなの？
ま、まさかな……
ガ｢そんじゃ、朝飯作るための材料でも買ってくるかー。冷蔵庫なんもねぇし｣
キヨ｢だって料理しないだもん｣
ガ｢まぁだろうね。誰か付き合ってよ｣
レト｢じゃあ俺も行くよ！｣
キヨ｢行ってら、俺まだ眠いわ｣
ガ｢はいはい、宜しくね｣
ガッチさんについて行く俺は去り際にキヨくんの顔を見た
俺らに背を向けたキヨくんの横顔は、Aちゃんの事を愛おしく思っている様だった
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こころ(プロフ) - 尊すぎて吐きそうです！最高すぎます！大好きです！これからも応援しておりまーす！！！ (2020年4月26日 18時) (
レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 新作めっっちゃ嬉しいです！ ナヲルさんの作品どれも大好きなので楽しみです！ (2020年2月11日 21時) (レス) id: d702a025e6 (このIDを非表示/違反報告)
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