【第2章】始動 ページ7
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8:30
ピンポーンという音が1つの部屋に響く
そして時間が長引くと共にその回数は増えていく
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
いつまで経っても返事がない部屋主に嫌気がさした一人の男はドンドンとドアを叩いた
そして遂に開かずの扉は開き、中から寝ぼけた姿のAが出てきた
「……ま、じまさん……?」
「迎えに来たで……って、まだ寝とったんかい!?」
「いやまだ朝の8時ですよ……?いくらなんでも早すぎじゃ……」
「何言うとんのや!社会人はいつもこれくらいから働いてんねん」
「真島さん、社会人なんですか…」
「うっさいわ。ほれ、さっさと着替えてこいや。」
「うぅ……」
体を丸めながらゆっくりとリビングに戻っていく彼女に珍しくため息をついて頭を抱える真島
「ホンマ、いつも何してんねん……」
──それから30分後
ガチャリとドアが開いて、黒のワイシャツと黒のズボンを着たAが出てきた
「…自分、真っ黒やな」
「ん、あぁ…私服持ってないんで」
「え、出掛けたりとかせんのか?」
「買い物とかはこの服でいつも…」
「ちゃうわ、年頃の女やったらお洒落のひとつでもして喫茶アルプスとか行かんか?」
「んー……私は娯楽系は1度も…」
「神室町に居る意味が分からんくなってきた……」
「だから人探しですって。それにゲームセンターとかよく分かりませんし……」
「……もしかして、行ってみたいけど1人だと勇気なくて行けない、ちゅータイプやな?」
真島はニヤニヤとしてそう言い当てた
Aはそうですが何か?と半分拗ねたように歩き出した
「おっしゃ!それなら俺が案内したる!」
「え、真島さんが……?」
「せや。どっちにしろ俺が着いてった方が安全やろ?人探しも兼ねて神室町を案内したるで!」
「ほ、本当ですか…!……ありがとうございます。」
心の底から嬉しそうに笑う彼女の笑顔は今までのギャップから真島の心に衝撃を与えた
「!……Aちゃんの笑顔、初めて見たわ…」
「あ、…すみません…」
「なんで謝るんや!ごっつ可愛かったで!!」
「えぇ!?何言ってるんですか真島さん!そういう事はお世辞でも辞めてください!」
「なんでや!」
「何でもです!行きますよ!」
Aは変に焦りながらも先をスタスタと歩いていく
そんな所も可愛いのぉと内心思う真島であった。
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天然記念物(プロフ) - 龍が如くいいですよね!応援してます!真島さんと秋山さん、桐生さん推しです (2019年9月14日 21時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ナヲルさんの龍が如く…!!めちゃくちゃ楽しみです…!!応援してます!! (2019年8月28日 19時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
ナヲル(プロフ) - 名梨さん» やはりうっしーからですか!!嬉しい!!!。゜(´∩ω∩`)゜。良いですよね真島さん......(・∀・)イイ!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: c630cac283 (このIDを非表示/違反報告)
名梨(プロフ) - 私も牛沢さんの影響で龍が如くハマりました!そして同じく真島さん推しです...!! (2019年8月7日 1時) (レス) id: b6051bc71d (このIDを非表示/違反報告)
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