▽ ページ28
｢キャバレー？｣
その言葉を初めて聞いたのか、彼女は混乱していた
｢まぁキャバクラと似たようなところや｣
｢なんで真島さんがそんな経営を？｣
｢組織を裏切った俺が復帰するためやったからや。｣
｢組織……って東城会を？……そんな過去が…。｣
｢まぁ今になればええ思い出や。支配人としての俺は今のAちゃんみたいにお客様は神様、なんちゅう反吐が出る様な言葉を頭に刷り込ませてたわ｣
｢まぁお金を稼ぐ為ですもんね。それもよくある事ですし…｣
｢あぁ、客がどんな行為をしようが頭を下げたら全部丸く収まんねや。面倒やったがな｣
｢こっちは自分の気持ちよりも客足が減る方が痛手ですからね、何がなんでも来てもらわないと。｣
｢よう分かっとるやないか。才能あるんとちゃうか？｣
｢真島さんの方が本気を出したらスマートに対応とかしそうです｣
｢当たり前やないか〜！こう見えても当時は夜の帝王ちゅう呼び名まで付いたんやで？｣
｢ん？夜の帝王？｣
Aちゃんは何か引っかかるのか腕を組んだ
｢なんや、気になるんか？｣
｢えぇ。この間、違反行為をした客を対処したら、大阪から来たお客さんに｢夜の帝王や〜！｣って言われて、なんだそのダサい名前って思って……｣
｢だ、ダサい名前！？ダサないわ！かっこええやろ！｣
｢いやダサいですよ、支配人は裏で引っ込んで影にいるのが良いのに目立っちゃうし｣
｢ま、まぁ後者は分かるけどな…。……ダサかったんか……｣
｢…真島さん、顔赤いですよ。｣
少し吹き出しながらそういう彼女に、うっさいわ。と焦りながらそっぽを向いた
｢……次の仕事はいつなんや｣
｢明後日です。2週間に1回くらいのペースなんです｣
｢明後日か…場所はどこや。｣
｢真島さん、来たいんですね｣
｢ええからさっさと教えんかい｣
｢なら、明日一緒に行きましょ。前休んじゃったんで｣
｢…俺が入院してたからか｣
思い返してみると彼女は毎日決まった時間に来て、夕方過ぎまで病院にいた
｢関係ないですよ、じゃあ明日で良いですね｣
｢あぁ、明後日はAちゃんの仕事っぷりを見させてもうわ。｣
｢うわぁ…夜の帝王にダメ出しくらいそう……｣
｢絶対馬鹿にしてるやろ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天然記念物(プロフ) - 龍が如くいいですよね！応援してます！真島さんと秋山さん、桐生さん推しです (2019年9月14日 21時) (
レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ナヲルさんの龍が如く…！！めちゃくちゃ楽しみです…！！応援してます！！ (2019年8月28日 19時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
ナヲル(プロフ) - 名梨さん» やはりうっしーからですか！！嬉しい！！！。゜(´∩ω∩｀)゜。良いですよね真島さん......(･∀･)ｲｲ!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: c630cac283 (このIDを非表示/違反報告)
名梨(プロフ) - 私も牛沢さんの影響で龍が如くハマりました！そして同じく真島さん推しです...！！ (2019年8月7日 1時) (レス) id: b6051bc71d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
