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翌日




.




「おはようございまーす」



欠伸をこきながら店長に挨拶をする
神室町の一角にあるドンキーホーテ。今日もそこに顔を出す



基本的に品出しやレジ打ち、偶に清掃をするくらい
時給が高い訳では無いけど食費を稼ぐ程度ならもってこいのバイトだと思う。


そしてここには常連客もいる





.




「いらっしゃいませ……って……あ。」




目の前に並べられた大量のビールに顔を上げる。
この量はきっといつものあの人に違いない





「よっ。お疲れさん。」



雑にかきあげたヘアースタイルに黒のシャツの上には赤のジャケット
何年前からしてるのか分からない腕時計をした見覚えしかない男はふぁあ、とあくびをした




「……秋山さん。」




秋山駿。神室町でスカイファイナンスという会社で金貸しをやってる人

堅気だけど喧嘩は強い。昔、ホームレス時代に鍛えられたらしい。


この人とは私がシフトに入ってる時は毎回会う。シフト表持ってるんじゃないかってくらい会う




いつの間にか連絡先を交換する仲になった




「あのさ、今日バイト終わったら会える?」


「あぁ、大丈夫だと思います」


「じゃあ17時に店裏で待ってて」


「分かりました。」




.



「いやぁ悪いね、バイト終わりに。」


「いや。どうせ無理だって言っても待ってたんでしょ」


「まぁ……そりゃね。」




秋山さんにバイト終わりに飯に誘われるのは日課のようなもの。奢ってくれるからその分の食費も浮く

その事を話すと秋山さんは「だからってバイト辞めないでね?」と念を押してくる。どんだけ会いたいんだよこの人




「それで?今日は?」


「なんか珍しくお腹すいてそうだし焼肉でもどうよ?」


「…昨日焼肉食べたんですよ、」


「え?1人で?」


「1人で入れるほど勇者じゃないですよ。」



すると前を歩いていた秋山さんはピタッと足を止めた


「……2人で?」



「え、まぁ…はい」


「…女性の友達だよね?」


「男ですけど」



そう答えると秋山さんは数秒固まって、はぁ〜とため息をついた


「嘘でしょ…もう男が出来たの!?」


「違いますよ!!友達……でもないんですけど良い人です。」


「誰よ、ヤクザじゃないだろうね」


「え、……ヤクザです……」


「はぁ!?何処の馬の骨だ!」


「えぇ…、え、えーと……真島組の…」


「真島組?誰?下っ端?」




「真島さん……」




秋山さんはその名を聞くとまたピタッと止まってしまった。


.

▽→←【第4章】血塗れの刃



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設定タグ:真島吾朗 , 龍が如く , 秋山駿   
作品ジャンル:恋愛
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天然記念物(プロフ) - 龍が如くいいですよね!応援してます!真島さんと秋山さん、桐生さん推しです (2019年9月14日 21時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ナヲルさんの龍が如く…!!めちゃくちゃ楽しみです…!!応援してます!! (2019年8月28日 19時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
ナヲル(プロフ) - 名梨さん» やはりうっしーからですか!!嬉しい!!!。゜(´∩ω∩`)゜。良いですよね真島さん......(・∀・)イイ!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: c630cac283 (このIDを非表示/違反報告)
名梨(プロフ) - 私も牛沢さんの影響で龍が如くハマりました!そして同じく真島さん推しです...!! (2019年8月7日 1時) (レス) id: b6051bc71d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナヲル | 作者ホームページ:  
作成日時:2019年8月6日 15時

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