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セレナを出た時には既に日は落ちていて、夜を待つ神室町はネオンが付き始めた


「歩き疲れましたね……」


「せやな。あ、そや!Aちゃん、焼肉好きか?」


前を歩いていた真島さんは笑顔で振り向き、そう尋ねた


「好きですよ」

「せやったら韓来行くで!行きつけなんや!」

「そうなんですね、是非。」


よっぽど焼肉が食いたかったのか、真島さんは鼻歌を歌いながら歩いた

.


『いらっしゃいませー、何名様でしょうか?』

「2人や!」


店員さんに案内されて、奥の席に座る

雰囲気的になんだか高そうだな、行きつけって言ってたけど流石お偉いさん…極道のだけど



「なんでも好きなもん頼めや!」


「え、そんな…」


「大丈夫やって!ええからさっさと決めや」



メニュー表を見せられ、頼むものを選ぶ
つったって、ここ最近来てなかったから何がどういうのか忘れちゃったよ…


「あぁじゃあ……ホルモン」


「ん、…好きなんか?」


「え?まぁ…。1番食べてた記憶があります」


「そか。俺の兄弟によお似とるな」


「?」


「いや、なんでもあらへん。ホルモンやな」


「はい。」



ふと、真島さんの顔が何処か懐かしむ様で寂しそうな雰囲気を漂わせていた
真島さんも人に言えない過去を持っているのかもしれない


.


それからお肉がテーブルに来て、トングで掴んで焼いた



「いただきます」



久しぶりの焼肉の味は中々に美味い。今日一日、歩き回って疲れたせいもあるだろうけど、純粋にここのお店のお肉は美味しい。
真島さんがいきつけになるのも分かる気がする



「!」


ふと真島さんを見ると今まで見せなかった、ヤクザなんかとは思えない優しい笑みでボーッと私の方を見ていた


この表情は本人が無意識でやってそうだし、写真でも撮って見せてみようかな

とも思ったがそうしたら二度と気を抜いてくれなさそうなので目に焼き付けておく事にした



「……真島さん?」


「…あ、あぁ…。すまんすまん…疲れてボーッとしとったわ」


「いえ。……今日1日付き合わせちゃって申し訳ないです…」


「ええって、俺が好きにやっとる事や。……明日は、暇か?」


「明日は予定が…」


「そ、そうか……まぁ、仕方ないわ」


「…」

「…」


珍しく真島さんは落ち込んだ顔で黙ってしまった
私は網の上にあったホルモンを真島さんの皿の上に置く


「ん?」

「真島さんも沢山食べてください」


「…おぉ。」



フッと笑って真島さんは箸をつけた

▽→←▽



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設定タグ:真島吾朗 , 龍が如く , 秋山駿   
作品ジャンル:恋愛
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天然記念物(プロフ) - 龍が如くいいですよね!応援してます!真島さんと秋山さん、桐生さん推しです (2019年9月14日 21時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ナヲルさんの龍が如く…!!めちゃくちゃ楽しみです…!!応援してます!! (2019年8月28日 19時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
ナヲル(プロフ) - 名梨さん» やはりうっしーからですか!!嬉しい!!!。゜(´∩ω∩`)゜。良いですよね真島さん......(・∀・)イイ!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: c630cac283 (このIDを非表示/違反報告)
名梨(プロフ) - 私も牛沢さんの影響で龍が如くハマりました!そして同じく真島さん推しです...!! (2019年8月7日 1時) (レス) id: b6051bc71d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナヲル | 作者ホームページ:  
作成日時:2019年8月6日 15時

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