【龍が如く】努々忘れぬ様に

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｢ふぅ、ご馳走様でした。｣



｢次はどこ行こか？｣



と聞くとAちゃんは切り出し辛そうに口を開く




｢そろそろ人探し、しても…｣


｢…安心せえ。一応、部下に探させておる｣


｢え…！？｣


｢取り敢えず、喧嘩が強いやつ片っ端から当たっとるわ。うちの組員は血の気が多いからのぉ。｣



｢あ、ありがとうございます。まさか組員の皆さんが協力してくれてたなんて……。｣



｢せやから俺らは報告待ちや。きっと夜には報告してくれるやろ｣


｢…｣



申し訳ないのか、Aちゃんは俯いて黙ってしまった
効率よりも自分が探し当てなければ意味が無い、とでも言うかのよう見える。


でも、約束を守ると同時に彼女には殺しなんてさせられないと考えた結果だ


俺の組で見つけて、俺の組で始末する




相手が極道なら尚更。





｢……ん、せや。俺にも1つ心当たりが…！｣



｢え？｣



｢この神室町にはめっちゃくちゃゴッツい男がおんねん！Aちゃんが探してる人がどんだけ強いかっていう見極めにも使えるかもしれへん！｣


｢確かに…。言葉だけじゃ、強さってのは伝わりませんもんね｣


｢せやろせやろ！よっしゃ！ほなソイツ、一緒に探してくれるか？｣



スっと彼女の目の前に手を差し出す
Aちゃんはコクリと頷き、握手する



｢でも、誰なんですか…？｣




｢…桐生、一馬っちゅー男や！｣






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