【第1章】交差 ページ1
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ここは東京、神室町
ここには多くの飲食店から始まり、遊戯場、キャバクラ、賭場、地下闘技場までもが存在する混沌の町
基本的に治安は最悪で、ヤクザやチンピラなどがわんさか居って自分より強いやつを求めてここに来る者や
弱いやつを殴って金を奪おうとするクズもいる
後者なら例えば
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『おい!!!待てやゴラァ!!』
「……っ!」
今日もフラフラとある男を探して夜の街に繰り出していた時
唐突に、横からそんな声が聞こえた
「た、助けて……!!」
恐怖からか、掠れた声で俺にしがみついた女は震えながらそんなことを言った
『はぁ、はぁ……やっと追いついたぞ……おいお前、痛い目見たくなかったらその女寄越せ!!』
チンピラ風の男が息を切らしながら俺にそう言う
よくもまぁこんな女性1人に必死になって追っかけてきたもんやのォ…
その女性もこの男より俺の方が完全に筋モンって思わへんかったのか?
まぁええか。
「御託はえぇからさっさとかかってこんかい。今ワシは桐生ちゃん探すのに忙しいんや。」
『舐めやがって……!死ねやオラァ!!』
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その後は快楽に身を任せながら持っていた愛用のバットで数発殴り、トドメのところで男は謝りながら必死に逃げていった
「なんや、根性ないのォ。
っと、大丈夫かお嬢ちゃん」
後ろにしがみついていた震えていたお嬢ちゃんに声をかける
振り返るとお嬢ちゃんは声を出さずコクコクと頭を縦に振った
「お嬢ちゃんはどないしてあんな奴から追われたんや」
「え、.......急にナンパされて、断ったら腕掴まれて……」
「そこで逃げたら、ここまで追ってきたって事やな」
「はい、……あの、ありがとうございました!」
深深と頭を下げてお礼を言うお嬢ちゃんはもう震えてはいなかった
「ええねん、それにお嬢ちゃんは俺の方が危険やって思わんかったんか?」
お嬢ちゃんは顔を上げると俺を上から下へと何度も見た
テクノカットに左目には眼帯、パイソン柄のジャケットを1枚だけ羽織って白蛇の刺青が入っているのが見える。
自分でも分かるぐらい極道モンの格好
しかし目の前のお嬢ちゃんはいいえと言う
「全然思いませんでした」
「はァ?なんでや」
その発言が紛いもんじゃなく、本心から言っている様で俺は桐生ちゃんを探すよりこのお嬢ちゃんが気になった。
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天然記念物(プロフ) - 龍が如くいいですよね!応援してます!真島さんと秋山さん、桐生さん推しです (2019年9月14日 21時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ナヲルさんの龍が如く…!!めちゃくちゃ楽しみです…!!応援してます!! (2019年8月28日 19時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
ナヲル(プロフ) - 名梨さん» やはりうっしーからですか!!嬉しい!!!。゜(´∩ω∩`)゜。良いですよね真島さん......(・∀・)イイ!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: c630cac283 (このIDを非表示/違反報告)
名梨(プロフ) - 私も牛沢さんの影響で龍が如くハマりました!そして同じく真島さん推しです...!! (2019年8月7日 1時) (レス) id: b6051bc71d (このIDを非表示/違反報告)
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