元鬼狩りと刀 参

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『相当な精鋭を送ったんだろうが．．．一振も還ってこないだなんてな。可哀想に。』


劈くような刀同士の強くぶつかり合う音が響く中、

一つ、

二つ、

と刀の砕き折れる音が聞こえる。


和｢オレは、あんな人間と手合わせを．．．｣

堀｢そうだよ、兼さん。主さんはすごく手加減してた。｣

和｢頼りないとか、よく言ったなオレ．．．｣

堀｢本当だよ。今この本丸で一番強いのは、間違いなく主さんだからね。｣

和｢後でしっかり謝ろう．．．｣

堀｢うんうん！｣


五回目の刀の砕け散る音がする。

検非違使との交戦が終った、Aが本丸へ帰ってくる。


へ｢主、お怪我はありませんか？｣

『ないよ。
むつと五虎以外は手入れ部屋？』

へ｢はい。一時的に長曽祢にも譲らせました。｣

『うん。』


日輪を納刀し、座り込む陸奥守と五虎退の方へ歩み寄る。


睦｢すまん、主．．．わしがついていながらっ、こんな、こんなあr｣

『よく頑張った！』

睦･五｢｢！？｣｣


そう言い、二振り同時に抱擁する。


五｢あっ、あるじさまっ、だめですっ！服が汚れちゃいます．．．！｣

『よく耐えたね。あれ相手に。
一振たりとも失ってない！本当によく頑張った！！よくやった！！！』

睦｢っ！！！｣

五｢っ！！あるじ、さまっ．．．痛かったです、怖かったです．．．！撫でてくださいっ．．．｣


抱擁しながら、五虎退の頭を撫でる。


五｢うっ、ふぇ、ふぇえええっ……｣(泣)


泣き出す五虎退。


『むつも痛かったでしょう。よく守ってくれたね。本当にありがとう。』

睦｢っ、っ．．．！｣


Aの肩に、陸奥守が顔を埋める。


和｢．．．｣


少しすると、五虎退が眠る。

落ち着いた陸奥守がAの背を回していた手でポンポンと軽く叩く。

それで抱擁が解ける。


陸｢．．．すまん、血塗れじゃ．．．｣

『なに、洗えばすぐ落ちるよ。』

歌｢それをやるのは僕なんだけどね．．．まぁいいよ。｣

『ありがとうw』

陸｢主、悪いが五虎退の手入れをしてもろうてもえいがか？｣

『もちろん。』

巴｢手入れ道具はここだ。｣


巴形薙刀がAに手入れ道具一式を手渡す。


『ありがとう』

巴｢あぁ。｣

歌｢ん！？君の白い服にも血が．．．｣

『平野を頼んだからね。』

歌｢全く．．．腕が鳴るね。｣

巴｢俺も手伝う。｣

歌｢助かるよ。｣


Aが五虎退の手入れを始めた。


―――

いち兄やっと来た！ドロップしたァァ！！ありがとう大阪城！！！

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