元鬼狩りと刀 参

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愈｢そうか。｣

『あ、そうだ。』

愈｢今度は何だ。｣

『茶々丸にも、愈史郎殿にも、珠世殿にも、とても助けられたよ。』

愈｢は？｣

『最終決戦で。』

愈｢！｣

『茶々丸に乗せられていた．．．血清みたいなもの。
あれのおかげで、私も、他の皆も、動き続けられた。』

愈｢あぁ、あれか．．．珠世様に感謝するんだな。｣

『もちろん。ずっと感謝してるよ。感謝してもしきれない。』

愈｢．．．ふん。｣

陸｢主ー！！｣

愈｢？｣


そこに、刀剣男士らが戻って来る。


愈｢何だこいつらは。人間でも鬼でもない。｣

『付喪神だよ。刀剣の。』

愈｢混乱しかないな。もう考えるのはやめる。｣

『はは、そうか。
刀剣男士と言うんだ。彼らと共に、歴史を守ってる。』

愈｢へぇ．．．｣

陸｢む？誰じゃ？｣

石｢人に近くはあるけど．．．違うね。｣

太｢妖でもありませんね。｣

『鬼だよ』

男士｢！！！｣

『そう殺気立たないで。
彼は、彼とこの猫は人を喰わない。』


その言葉に、刀剣男士らがしぶしぶ警戒を解く。


『言い方は難しいけれど、んー、味方だよ。』

愈｢利害の一致でしぶしぶ協力しただけだがな。珠世様が協力すると仰ったから。｣

『かつて、鬼舞辻滅殺に尽力してくれた鬼もいた。
その生き残りだ。愈史郎殿と茶々丸だけが。』

陸｢．．．ほにほに。｣

『凄く助けられたんだよ。彼が、彼らが居なければ鬼舞辻は倒せなかった。』

烏｢敵でも、滅殺対象でもないということだな？寧ろ味方であると。｣

『うん。今は私の友人だ。』

陸｢ほうかえ！んじゃえいのう。
主、ほれ。色々あったぜよ！｣

『ん？』

宗｢出店にしては並んでいるものが異質でしたね。｣

歌｢桜餅にふろふき大根、さつまいもの味噌汁、とろろ昆布、金平糖にラムネ、うなぎ、天ぷら、鮭大根、生姜の佃煮、おはぎ、炊き込みご飯、それにふぐ刺しまで。
全く共通性が分からないものだったよ。｣

へ｢完全に季節外れの西瓜もありましたよ。｣

『！はは、見事に皆の好物だな。』

蜻｢そうなのですか！？｣

『うん』

今｢あるじさまのこうぶつはどれなのですか？｣

『ん？いや、私の好物はないね。』

今｢え！？｣

『遺ってなかったんだろうね。
私は基本嫌いなものはないから、出されたものは全て美味しく頂いていたし。』

薬｢大将の好物って何なんだ？｣

『．．．．．．どれも大好きだよ。』(ﾆｺ

薬｢！？そりゃないぜ、大将．．．｣

愈｢．．．｣

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