元鬼狩りと刀 参

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烏｢ふむ．．．ふと思ったのだがな、｣

皆｢？｣

烏｢朝と同じ様に、あの言葉を言えば覚醒するのではないか？｣

睦｢天才かえ．．．？｣

烏｢主よ｣

『ん？小烏丸も一緒に入る〜？』

烏｢お館様｣

『！！』

烏｢お館様のことを考えながら湯浴みを済ませてくると良い。次の土産でも、な。｣

『お風呂行ってくる！』

烏｢気をつけてな。｣


Aがすごいスピードで浴場へ向かう。


燭｢だ、大丈夫かな．．．｣

睦｢わしはいつもの大浴場の方でさっさと済ませてくるぜよ。
脱衣所の外で主を待っちゅうことにする。｣

燭｢う、うん。｣


陸奥守が大浴場へ向かう。

それに続いて、藤襲山に同行した男士らも大浴場へ向かった。

陸奥守は宣言通り、早々に湯浴みを済ませて、Aの入っている浴場の脱衣所の外で待つことに。


『お館様．．．お館様への手土産、次の．．．』


その脱衣所の外には、落ち着かない様子の燭台切もいる。


睦｢気持ちは分かるがのう、落ち着き。｣

燭｢そんなこと言われてもなぁ．．．心配でしょうがないよ。｣

睦｢ほうじゃのう．．．｣


『お館様、手土産．．．あ！あのザクザクした飴！あれがいい！！』


しばらくして、Aが湯船から上がる。


『．．．？』


フラフラしながら、脱衣所で下着や浴衣を着ていく。


睦｢．．．｣

燭｢．．．｣(ｵﾛｵﾛ


何とか着終わり、脱衣所の扉を開く。

ガラッ

覚束無い足取りで出てくるA。


睦･燭｢｢！｣｣

燭｢待っって髪ビッショビショ！かぜひくよ！？｣

『お館様、手土産、次．．．飴．．．』

睦｢飴か！分かった！分かったぜよ！！｣

燭｢みっ、水！ほらこれ！飲んで！！｣


燭台切が、コップに入れた冷水を渡す。


『ん〜』

睦｢零れる零れる！｣

燭｢ごめんね1回取り上げるよ！！｣


その水を今にもこぼしそうなため1度取り上げる。


睦｢主！わしに寄っ掛かり！支えるき！！｣

『へーきへき』

睦｢平気じゃないぜよ！｣


陸奥守が、Aを一度その場に座らせる。


燭｢これなら大丈夫かな！？ほら、ゆっくり飲んでね。｣


燭台切が水を飲ませると、

Aはすんなりその水を飲み干した。


燭｢よし！偉い！！｣

『水、美味．．．』


そこで寝落ちる。


睦｢寝落ちたぜよ．．．｣

燭｢え、嘘．．．｣


その後は髪を乾かされ、部屋に運ばれた。

翌朝


『．．．今からでも手刀で記憶を消せるだろうか。』(ｽﾝ

睦｢怖いこと言いなや．．．消せんぜよ．．．｣

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