元鬼狩りと刀 参

102 ページ2

時透無一郎の日輪刀を返し、


『ありがとう、無一郎。』


伊黒小芭内の座に向かう。


『少し借りるよ、小芭内。』


ネチネチと長い返事が返ってくると思っていたが、返ってきたのはのは以外にも短い返事だった。

伊黒小芭内の日輪刀を持ち、神楽殿に戻る。


『今から見せるのは、蛇柱･伊黒小芭内の使っていた、蛇の呼吸。
水の派生だね。』

冨｢！｣


Aがそっと構え、呼吸を披露し始める。


『"蛇の呼吸･壱ノ型･委蛇斬り"』

睦｢(白蛇じゃ．．．！)｣

冨｢(うねうねとした斬りこみ．．．)｣

不｢(これに殺されたくねェな．．．)｣

『……"伍ノ型･蜿蜿長蛇"』


全て型を出し終わり、日輪刀を下ろす。


『これで全て。
次は岩、か．．．』


再び神座へ。


『貸してくれてありがとう、小芭内。』


伊黒小芭内の日輪刀を返し、悲鳴嶼行冥の座へ。


『改めてこう見るとやっぱり大きいな．．．少し借りるよ、行冥さん。やってみる。』


一番低い声が、優しく応え、お前なら出来ると言われた気がした。

一番重量のある日輪刀(?)を手に取り、神楽殿へ。


宇｢(あんな華奢で小さな体躯で使えんのか．．．？)｣

里｢(あれ、物凄く重いはずだよね．．．私も手伝ってもらって運んでいるし．．．)｣

へ｢(主が危険なのでは．．．)｣

『これから見せるのは、岩柱･悲鳴嶼行冥が使っていた岩の呼吸。
なるたけ傷付けないよう尽くしますが、もし神楽殿が傷ついてしまったらごめんなさい。』

里｢全然構わないよ。寧ろ見せてくれることにありがとう。｣

『！ありがとうございます。』


ずしりと重い日輪刀(?)を構える。


『．．．"岩の呼吸･壱ノ型･蛇紋岩･双極"』

皆｢！！｣

『(腕がちぎれそうだ．．．w)
"弐ノ型･天面砕き"』

里｢(凄い．．．！)｣

宇｢(うっっそだろ．．．)｣

睦｢(呼吸音が一番重いぜよ．．．)｣

不｢(よく使えんな．．．)｣

『………"伍ノ型･瓦輪形部"』


全ての型を出し終え、日輪刀(?)を持つ。


『これで、岩の呼吸は全て。
私の神の呼吸の前に、月の呼吸でも見せようか。』

里｢！？｣


悲鳴嶼行冥の日輪刀(?)を持ち、神座へ戻る。


『ありがとう、行冥さん。』


悲鳴嶼行冥の日輪刀(?)を元の場所に戻し、自分の座へ。


『さぁ、やろうか。日輪。』


そして自分の日輪刀を差し、神楽殿に。


『これから見せるのは、かつての鬼殺隊･月柱、継国巌勝の使っていた月の呼吸。
彼奴は、最後の上弦の壱だった。』

子孫｢！！？｣

103→←101

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す