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『昔、藤襲山には数多の鬼がいた。
その鬼は弱くて、生け捕りにしたものだったんだ。』

石「...」

『鬼は藤の花を酷く嫌う。
だから、一年中藤の花が咲き狂うこの場所から出られることは無かった。
鬼殺隊に入るためには、そんなこの山で七日間生き延びねばならなかったんだ。最終選別と言ってね。』

三「強き者のみを選別していたと?」

『それもあるとは思うけれど、私が思うにあれは、世代の選別でもあったのではないかと思ってるよ。』

烏「ほう...世代を選別、とな。」

『私が鬼殺隊に所属していた時は、多くの子達が生き残る選別が多かった。
と言うのも、その中に特別強い子がいて、より鬼を狩ったり、その子が同期となる子を守ることが多かったから。』

宗「人は多くなりますが、その分ずば抜けて強い人間が入ってくるし、弱くとも駒が増えると...?」

『そうだね。
私達柱は、大概その世代に当てはまっていたよ。』

陸「ほぉん...」

『生き残った子達が少ない世代では、その分安定した隊士を得ることが出来た。
稀にとてつもない才能を持った子も入ったよ。柱にも匹敵するようなね。
カナヲや炭治郎の世代は、もう少し長ければ間違いなく柱の空席を埋めていただろうな...

石「にしては神聖だね...」

『不思議なことにね。』


などと話しているうちに、鳥居が見えてくる。


『もう沢山いるみたいだ。
良い?決して産屋敷家の方々に無礼のないようにね。』

睦「分かっちゅうよ。」


愈々鳥居をくぐる。


産「お待ちしておりました。」

産「当主はあちらにおります。」

産「どうぞごゆるりとお過ごしくださいませ。」

『ありがとうございます。』


集まった人々が、コソコソと話す声が聞こえる。

皆、見知らぬ者らが来て困惑しているようだった。


?「...お館様。」

里「大丈夫だよ。知り合いだからね。後で皆に紹介するよ。」

?「そうですか...?」

『(あれは...実弥の子孫かな。)』


真っ直ぐ里耀哉の前へ行き、音も立てずに跪く。

刀剣男士達は、そんなAの後ろに並び、同じように跪く。


?「!?」

『新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。』

里「うん。明けましておめでとう。今年もよろしくね。
元気そうで何よりだよ。」

『お館様におかれましても、御創建で何よりです。
日々益々の御多幸と御繁栄を、切にお祈り申し上げます。』

里「ありがとう。」

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宵桜の館(プロフ) - からさん» ありがとうございます!ゆっくりにはなりますが、少しづつ更新して行けたらと思っていますので、是非よろしくお願いいたします!! (11月22日 10時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
から - っ!!!!!! 凄いです!!応援!続き楽しみです (11月21日 22時) (レス) @page46 id: 64c26850b0 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!!頑張ります( ˶`꒳​´˶ )ムンッ! (2022年11月18日 16時) (レス) id: 3929f2196b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - この作品大好きです!応援してます。更新頑張ってください! (2022年11月18日 12時) (レス) id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/  
作成日時:2022年11月6日 12時

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