元鬼狩りと刀 弐

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上機嫌で審神者部屋に戻る。


睦｢お、戻って来たぜよ。誰じゃった？｣

『お館様！』

睦｢納得ぜよ。｣

『元日にまた、藤襲山に行くことになったよ。』

睦｢！ほうかほうか！良かったのぉ！｣

『うん！むつも来てくれる？』

睦｢もちろんじゃ！｣

『ありがとう！
こんのすけ〜！！』

こ｢はい！時野さんに繋ぎますね〜｣


こんのすけが、時野と繋ぐ。


時｢はい、時野です。
．．．！そのお顔、お館様からご招待が来たのですね？｣

『うん！』

時｢良かったですね。
有難いことに、私も呼んで頂きましたので、送迎はお任せ下さい。｣

『ありがとう！』

時｢いえいえ。詳細は聞きましたか？｣

『．．．詳細。．．．元日に平和を祈って呼吸を神楽舞として舞うと。』

時｢そんなことだろうと思いました。聞いておいたので話しますね。｣

『ありがとう』

時｢はい。
まず、時間は日が沈んでから。皆様大体十七時くらいから集まるそうです。
お館様と産屋敷家の方々のご到着は16時半頃です。｣

『ふむ』

時｢服装は基本は正装、神楽舞をする方は各々別の衣服に身を包んでこられます。
ヒノカミ神楽こと、日の呼吸を舞う竈門家は炭治郎様以前より代々続く衣装に、他の方々は隊服に各々の先祖が着られていた羽織だそうです。｣

『なら、刀剣男士には正装を用意しないとね。』

時｢戦闘服でも大丈夫だとは思いますが．．．そうですね。連れていく刀剣男士を後ほど教えて下さい。
各々に合った正装をすぐに御用意します。｣

『ありがとう。後で送るよ。』

時｢お待ちしております。
A様に関しては、どちらでも良いと仰っておられましたが、もし隊服で来てくれたらそれ程嬉しいことは無いとも仰っておられました。｣

『それは本当？』

時｢はい｣

『そっか、ありがとう。隊服に面布をして行こうかな。』

時｢そうですね。いらっしゃる方々は何れも、写真を見たことがある筈ですから。｣

『うん。
．．．帯刀はOKなの？』

時｢もちろんです。
ヒノカミ神楽を除き、神楽舞には日輪刀が使われますから。｣

『分かった。ありがとう。』

時｢いえいえ。
では、そろそろ失礼致します。｣

『うん。ありがとう。』


通話が切れる。


『巴か長谷部、そこにいるかな？』

巴｢お呼びか？｣

へ｢おりますよ！｣

『刀剣男士を全員、広間に集めてもらえる？』

巴｢分かった。｣

へ｢すぐに。｣


二振りが動き始めた。

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