元鬼狩りと刀

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鍛刀は直ぐに終了した。


睦｢さて、新入りはどがな奴じゃろうなぁ。｣

『いくよ．．．"顕現せよ、我が新しき子よ"』


その言葉と共に霊力を込めると、

また桜の中から人型が現れる。


？｢前田藤四郎と申します。末永くお仕えします。｣

『よろしくね。』

前｢よろしくお願いします。｣

五｢前田！｣

前｢！五虎退！先に来ていたのですね。｣

『．．．兄弟？』

五｢はい！刀工が一緒なので、兄弟です！｣

『そうなんだね。』

睦｢じゃから、日輪はわしの兄弟なんじゃ。｣

『なるほど。』

前｢我々粟田口はたくさんおりますよ！｣

『それは楽しみだね。』

睦｢さて、もう一振はどうする！？｣

『ん〜、明日にしようかな。』

睦｢分かったぜよ。｣


その後は刀装をいくつか作り、装備させた。


『今日はあと1回、出陣してもらいたいんだけど．．．』

睦｢えいよ？｣

前｢お任せ下さい。｣

五｢い、行きます。｣

『．．．私も行きたい。』

こ｢！？何をおっしゃるんです！？｣

前｢あ、危ないのでは．．．｣

『規則的にダメだったりする？』

こ｢い、いえ、それはありませんが．．．｣

五｢でも．．．｣

『じゃ、行こう。
今の私がどの程度出来るのか確認がしたい。』

前･五｢｢？｣｣

睦｢むぅ．．．｣

『いざとなれば守ってくれるんでしょう？』

睦｢そりゃあ、そうじゃがなぁ．．．｣

『じゃ、行こう。』

五｢む、無理は禁物ですよ．．．？｣

『大丈夫だよ。』


結局、Aも行くことに。


睦｢(日輪がワクワクしちょるな．．．)｣


戦場に飛び、少しすると、時間遡行軍と対峙する。


五｢あっ！｣

前｢主君、僕たちの後ろにお下がりくださっ！？｣

五｢あるじさま！？｣


Aが前に出る。

驚く遡行軍。


睦｢まぁ見ちょけ。危うかったら助けに入りゃあえい。｣

五｢大丈夫、なんですか．．．？｣

睦｢多分、なぁ。日輪．．．主の腰にある刀があるじゃろ？
彼奴はわしの兄弟なんじゃが．．．焦りどころか、余裕な感じじゃからのう。｣

前｢．．．．．．そうですか．．．｣


時間遡行軍が、Aに襲いかかる。


五｢あるじさま！！｣

前｢主君！｣

睦｢．．．｣(冷汗)


陸奥守が銃を構える。


『"神の呼吸･雷･武甕槌"』


雷鳴が轟き、稲妻が走る。


五｢わっ！？｣


的確に遡行軍を破壊し、ふわりと着地する。

その手には、純白に輝く抜刀された日輪吉行。

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