元鬼狩りと刀

031《新事実》 ページ31

リムジンの中、ふと言葉を漏らす。


『真名を名乗ることが出来ない事に、こうも弊害があるとは．．．』(ﾎﾞｿ

睦｢．．．｣

日｢(．．．)｣←真名を知ってる

時｢あぁ、その事ですが、あの時は仕事上あぁ言っただけで、貴女様であれば問題ありませんよ。｣

『あれ、漏れてた．．．って問題ないの？』

時｢えぇ。自覚は無いかもしれませんが、貴女様は神格に足突っ込んでますからね。｣

『初耳．．．というか、人間なのに．．．』

時｢今言いましたからね．．．
貴女様はただの人間ではないでしょう？｣

『えっ』

烏｢おや、気付いていなかったのか。｣

『人間であれ私．．．』

時｢いや、人間ですよ、まだ。｣

『まだ』

時｢そもそも、貴女様は前世の時より霊格が高いのですよ。
それが前世の功績やらなんやらやで上げられて、今や神格に足突っ込んでるわけです。
隠されるより、どちらかと言えば隠す側になりだしてるので、彼らに真名を知られても問題ないかと。｣

『そうなの．．．隠さないように気を付けよ．．．』

時｢そうですね。｣

『んー、じゃあ、名乗るね。
元鬼殺隊･神柱、今は審神者の華月こと、御柱A。改めてよろしくね。』

睦｢よろしくのう！｣

五･前｢｢よろしくお願いします。｣｣

燭｢よろしく〜｣

烏｢よろしくな。｣

伽｢．．．よろしく。｣

烏｢("御柱"．．．どこかで聞いた苗字よな。何だったか．．．)｣

時｢神隠しについては、よっぽど強く望まなければよっぽど大丈夫なはずです。｣

『了解。』


少しして、産屋敷邸に到着する。


『．．．私一人で行ってこよう。何か話がありそうだし。』

時｢かしこまりました。｣

睦｢大人しく待っちゅうぜよ。｣

『うん。お願いね。』

時｢．．．あの、もし差し支えなければ、少しばかり貴女様の過去のお話を、彼らにしても良いですか？｣

『？構わないよ。』

時｢ありがとうございます。｣


リムジンを降り、産屋敷邸へ入って行く。


里｢申し訳ありません。実は少しばかり、伺いたいことと提案がございまして．．．｣

『はい。何でしょうか？』


向かい合って座り、話を始める。


里｢まずは、伺いたいことなのですが．．．
実は今、鬼殺隊と鬼舞辻の戦いについて、史実を元に漫画化･アニメ化をしたいと言う者がおりまして．．．｣

『！？』

里｢炭治郎を主人公として、幾人かの書いた日記を元に作りたいと．．．｣

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